
2019.12.12
パフ、コットン、チップ、ブラシ…そのコスメの道具、本当に必要?

writer :
三谷 アイコットンに、ブラシに、チップに、スポンジに、パフに……。
メイクをするときに使うツールはたくさんあって迷ってしまいますよね。
そして使い方も悩ましいものです。
化粧水を付けるのはコットンじゃなきゃダメ? 手ではいけないの? とか。
アイシャドウのときには付属のチップじゃなくてブラシじゃないとダメ? とか。
今回は、ちょっぴり頭を悩ませがちなコスメツールの使い方、そしてその応用編を見ていきましょう。
コスメツールの使い方
1:コットンって絶対必要?
化粧水を肌に塗るとき、コットン派ですか? 手でつける派ですか?
まずは基本として化粧水の説明書きを見てみましょう。
「コットンで~円玉ぐらいの大きさを取り」と書かれているなら、その化粧水はコットン使いを推奨しています。コットンで優しく肌に広げていきましょう。
でもコットンはゴミが増えるし、面倒。手じゃダメ?
……はい、手でもいいんです!
コットンを使うメリットは、化粧水を肌にムラなく塗れること。
しっかりと肌の角質の隅々まで化粧水を行き渡らせることができますが、手だと厚みや指のデコボコなどでそれが難しいんですね。ですから、お気に入りの化粧水の効果をしっかり肌で確認したい! という方はぜひコットンを。
しかし、コットンだとつい肌をこすってしまうという方や、肌が薄くて肌摩擦で赤みが出てしまいやすい方は手の方がいいでしょう。
また手だと、体温が化粧水の浸透を高めてくれるというメリットもあります。
もちろん、使う手は清潔にしておいてくださいね!
2:パフで迷ったときは
アイシャドウを塗るとき、ブラシやチップ、指、どれを使うか迷うことはありませんか?
またファンデーションも、なんとなく付属のパフやスポンジだけを使っているという人は?
基本的に、「肌と指の距離が近ければ化粧品が密着しやすい」という、これだけ。これだけを覚えておけば、ツール選びに迷いません。
例えば、クッションファンデーションは崩れにくくて肌にツヤ感が出るのが特長ですよね。
クッションファンデーションのパフは、とっても薄い。だから指の圧力が肌に直接かかりやすく、ファンデーションがピタッと肌に密着し、あの仕上がりになります。
逆に「ふんわり仕上げ」と書かれたパウダリー・ミネラル系パウダーファンデーションは、ふわふわで厚いパフや毛の長いブラシがセット。指の圧力がかかりにくいからこそふんわりとした仕上がりになり、柔らかな肌に見えるのです。
つまり、密着させたかったら指の圧がかかりやすいもの、ふわっと仕上げたかったら指の圧がかかりにくいものがよいということ。
アイシャドウも一緒で、目指す仕上がりによって道具を選ぶとよいです。
単色でしっかりと発色させたいのであれば指で、細かい部分は塗りにくいので細めのチップを。
そしてふんわりと淡く色を乗せたいときは毛の長いブラシでさっとひと塗り。
これを応用すれば、使いにくかったコスメも蘇ります。
「もっとマットな仕上がりにしたい」というパウダリーファンデ―ションがあれば、クッションファンデ―ションやBBクリーム用の薄めのパフを使ってみたり、アイシャドウも「発色がよすぎて……」という色には毛の長いブラシで塗ってみたり。
また自分は不器用だ~思う人こそ、アイシャドウやチークは付属品で満足せず、柄の長いブラシを使いましょう。
柄をしっかり持つことで軸が安定し、細かい部分のメイクが楽になります。
最近は100円ショップや雑誌の付録でびっくりするほど使いやすいブラシが簡単に手に入りますよ。
まずはブラシの毛の種類や品質にこだわらずに試してみてください。
3:パッケージに書いてある「〇〇用」は参考程度に
マスカラの仕上げにコームやスクリューブラシを使うよりも「歯間ブラシ」を使った方がきれいに仕上がるという人や、アイライナー用ブラシを「眉毛の隙間埋め用ブラシ」として使っている人、「液はいいけどブラシが気に入らない」というマスカラには、気に入っている別のマスカラブラシを迷いなくドボンと入れて使っている人などなど……。
アイテムのパッケージに書いてある「~用」・「~専用」という言葉につい使用範囲を限定してしまいがちですが、自分が使いやすい使い方をどんどん取り入れてみましょう。
どんな使い方をしていても、別に怒る人はいません。
ブランドを飛び越え、アイテムカテゴリーを飛び越えたところに、実は自分最強の組み合わせが待っているかもしれません!
難しいことは考えず、「自分が便利で仕上がりに満足しそう」なツールの使い方を研究してみてくださいね。


