
2019.12.16
「メガネ=ブス」はもう古い!“自分に合うメガネ”であなたの魅力はさらにUPする!!

writer :
坂野 りんこあなたは「メガネに対してどんなイメージを持っていますか?
「地味そうに見える」
「オシャレに見えない」
これは小学校から強度近視だった私の、メガネに対するイメージです。
「牛乳瓶の底」といわれるような分厚いレンズをかけていたので、輪郭が不格好に歪み、目は小さく見えて、メガネをかけている自分の顔がどうにも好きになれませんでした。
だから私は人に会うときは常にコンタクトレンズ。
メガネで外に出るときは、徹夜続きで疲れきっているときか、目にトラブルがあるときか、よっぽど気力が湧かないときで、そういうときはなるべく人に合わないようにしていたものでした。
だから今回「メガネと帽子のスタイリングをする人がいるよ」という話を聞いたとき、「メガネなんてどれをかけてもブスになるだけでしょ…」と思ってしまったのも事実でした。
さて、瓶底メガネでもオシャレになる方法、本当にあるのでしょうか?
いざ、カウンセリングへ!
今回お邪魔したのは、メガネと帽子のスタイリスト、近藤里和さんのサロン「SATOWA」。
近藤さんは、元々10年ほど帽子作家をされていて、5年ほど前から帽子のスタイリングを始められました。
その際、「帽子とメガネを合わせるのが難しい」という相談があり、人の体型や顔の形に合わせて帽子やメガネを選ぶ理論を確立し、「メガネと帽子のスタイリスト」として活動するようになったのだとか。
現在は、 メガネと帽子のスタイリストとして活動するほか、 メガネと帽子のプロ養成カレッジも主宰されているそう。
というわけで、事前アンケートに答えた内容をもとにカウンセリングスタートです。
たくさんのメガネを前に、どういうイメージが好きか、雑談を交えながら話していきます。
私の希望は、「かけてもモサくならないメガネ」。また、親しみやすい感じが欲しいこと、あと華やかな雰囲気も出したいことを伝えました。
近藤さんはもともとパーソナルカラー診断なども取り入れていたそうですが、ある時からそれはあまりやらなくなったそうです。服と違って、メガネと帽子はあくまでポイント。また、診断を受けすぎると「他で言われたことと違う!」「何が正しいのかわからない!」となってしまう人もいるため、なるべくここでは「あなたはこのタイプです!」というようなことは言わないようにしているとのこと(ただし、希望があれば対応してくれるそうです)。
例えば私の場合、パーソナルカラー診断ではサマー。
なので、このように普段使いのメガネはブルー系ばかりを選んでしまいがち。




そこで最初に質問された「他人にどう見られたいか」が重要になってきます。
私の場合、「華やかな印象にしたい」というのが第一希望。というわけで、ブルー系ではなくピンクなどの明るい色をチョイスするように、というアドバイスを受けました。
そしてもう1点、とても参考になったのがこれ。














そして近藤さんにチョイスしてもらったメガネをいくつかトライ。
このような大きいレンズのメガネは、目のまわりの余白が大きいため、度が強くなればなるほど歪みが大きくなり目が小さく見えます。
レンズが小さいメガネ。度が強い人はこれくらい小さいレンズの方が、歪みが出にくいので良いそうです。
このメガネはフレームがとても繊細で、美しい造りでした。金子眼鏡さんのものなのだそう。
ピンクグレーっぽい色のメガネは肌の色に近く、それでいて華やかな印象を与えてくれる優れもの。
ひとりでは絶対に選ばない色でしたが、個人的にはこれが一番気に入りました。メガネなしより華やかに見える!
このように、顔の形や目の大きさに合わせて似合うメガネをチョイスしてもらった後、オススメのブランドなどをカルテにまとめてもらいました。近藤さんはショッピング同行サービスも行われているそうで、一緒にお店に行ってメガネを選んでもらうこともできます。客観的なアドバイスがあると安心して購入できますよね。
続けて、帽子のカウンセリングも
そして私が楽しみにしていた帽子のカウンセリングも受けることに。
実は私、帽子には苦手意識がありまして。
キャップは顔の下半分がもったり見えるような気がして得意じゃなく。また、ハットも似合うものが極端に少ないと感じていて、あまり積極的には買わないアイテムです。
「顔の形は問題なさそうですが…」と言いながら、近藤さんが取り出したのは見慣れないこんなアイテム。
帽子は、「クラウン」と呼ばれる頭の部分と「ブリム」と呼ばれる鍔の部分でできているのですが、これはそのクラウンとブリムを自由に組み合わせることができるアイテムなんだそう。
なんでも、クラウンが顔のラインに合わないと下膨れに見えたり、ブリムの広がりが肩幅に合わないと、太って見えたりだらしなく見えてしまったりするのだそうです。
というわけでまずは、私が苦手なブリムが狭いハットを作って試してみることに。
なるほど肩幅。
近藤さんいわく、私のように肩が上がり気味で幅が分厚い人の場合、ブリムの角度と合ってないとゴツく見えてしまうんだそう。
このような場合は、ブリムが広いものを選ぶとバランスが良くなります。
クラウンのサイズとフェイスラインの形や幅、そして肩の大きさによって似合う帽子、似合わない帽子があり、身長も帽子選びには大事なのだそうです。
ハットのほかにも、ベレー帽やキャスケットの似合う種類の選び方、かぶり方、そしてニット帽の選び方などもレクチャーしてもらいました。このあたりは直接会って体を見てもらってからでないとわからないものなので、それだけでもカウンセリングの価値アリだなと感じます。
カウンセリング結果はカルテにしてもらうので、いつでも閲覧可能♡
カウンセリングが終わったら、このようなカルテを作成してもらいます。
メガネや帽子を選ぶときのポイントがまとめられていて、どこでお買い物すればいいかなどのアドバイスもあります。
今回驚いたのは、近藤さんは元々視力がとてもよい人なのだということ。普段かけられているメガネもダテメガネなんだそうです。それでも「メガネが好きだから」という理由でオシャレの一貫として20年前からダテメガネを楽しまれているとのこと。
子供の頃から仕方なくメガネをかけていた私にとって、「オシャレのためにメガネをかける」という考え方は結構衝撃でした。当たり前ですが、こんな考え方があってもいいんですよね。
顔の周りに配置する帽子やメガネは、小物といえども人の印象を決定づけるのに重要なアイテム。せっかくなら自分の魅力を引き出してくれるものを選びたい。そんな気持ちにさせてくれるカウンセリングでした。
さて、この原稿を書き終わったら、瓶底に見えない小さいメガネを買いに行こうっと…!
<取材協力>
メガネと帽子のスタイリスト | メガネと帽子のプロ養成カレッジ
SATOWA
https://satowa-hat.com/


