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メイクもコスメも大好きな私が「世の中のすべての女性は肌断食をした方がいい」と思うようになった理由

しみ・そばかす
洗顔をしたらすごい勢いで肌が乾燥して突っ張るので、慌てて化粧水をつける。たっぷりクリームを塗る。
それがスキンケアの常識でしたよね。
でも、その毎日のケア、もしかしたらあなたの肌トラブルの原因になっているのかも。
肌断食を実践中のライターが、自身の体験を交えながら解説します。

あなたは「肌断食」という言葉を聞いたことがありますか?
肌に基礎化粧品を一切塗らず、保湿すらしないというもので、私はこれを聞いたとき「オーガニック」とか「ていねいな暮らし」とか、それ系の人たちが好きな胡散臭い自然派美容法の一種だろうと感じたものです。
メイクをすることは好きでしたし、基礎化粧品を選ぶことも嫌いじゃなかった私は、「あまり好きな考え方じゃないな」とスルーしていたのでした。

きっかけは1冊の本だった。

そんなときに出会ったのがこの本。
「肌」の悩みがすべて消えるたった1つの方法』(宇津木龍一/青春出版社)

クリニック宇津木流の院長・宇津木氏の体験をもとに、「美肌には化粧水もクリームも必要ありません」と断言している本なのですが、冒頭に書かれていた内容に驚きました。
美容ドックを始めた著者が美容感度の高い健康な女性たちの肌を調べたところ、8割以上が重症の乾燥肌で、毛穴が炎症で真っ赤になっていたのだそう。そんな人たちに高級化粧品の使用を休んでもらうと、症状が劇的に改善したのだそうです。そして、使用を再開すると、肌が悪化したといいます。
なぜこんなことになるのか。
この本では、①水の害 ②界面活性剤の害 ③防腐剤の害 ④こする害 ⑤洗いすぎの害5つの害について解説しています。とりわけ問題なのが②の界面活性剤の害です。

界面活性剤が乾燥肌の元凶だった

界面活性剤は多くの洗剤、シャンプー、クリームなどにも使われています。これが私たちの肌にどのような害を及ぼすのか、『患者よ、医者から逃げろ その手術、本当に必要ですか? 』(夏井陸/光文社新書)という本に詳しく書かれていたのでご紹介しましょう。

界面活性剤は水に馴染む部分油に馴染む部分の両方を持つ分子です。本来混ざり合わない水と油を混ざり合わせ、乳化させる作用があります。そうすることで油汚れが溶けて落ちるわけですが、この作用がそのまま肌の皮脂にも起こります。つまり、角質の表面をコーティングしている大事な皮脂の層を根こそぎ洗い落とすわけです。

そうなるとどうなるかというと、皮膚の常在菌が住めなくなります。常在菌が減ると、外来菌が入ってきます。健康な皮脂によってもたらされていた肌のバリア機能は失われ、激しい乾燥が起こります。
そう。乾燥肌は、石鹸やクリームに使われている界面活性剤が原因だったのです。

ちなみにこの本の著者の夏井陸氏は、湿潤治療を世に広めた有名な皮膚科医の先生です。湿潤治療は知らなくても、傷の治りを早くする絆創膏(キズパワーパッド)の原理であると言えば「あれか!」と思う人もいるかもしれませんね。

それまで火傷や擦り傷の傷は醜い跡が残るものとされていましたが、この湿潤治療の出現によってその定説が覆りました。
この本ではその湿潤治療とそれを取り巻く医療界の現状についても解説されています。症例写真も多く、人によってはショッキングな写真も入っていますので購入の際はご注意ください。

じゃあ、どんなケアをすればいいの?

さて、それでは洗顔をして、化粧水をつけてクリームを塗る、という手順がダメなのだとしたら、私たちは一体どんなケアをすればいいのでしょうか?
それは、何もしない。これ一択です。

身も蓋もない答えですが、これが結局のところ一番いいわけです。
ただ、これまで毎日基礎化粧を続けてきた人が始めた場合、ちょっとしたトラブルが起こります。
ここからは筆者の体に起こったことをご紹介しましょう。

肌断食をすると起こること

筆者はふた月ほど前に肌断食を始めました。
肌断食を始めてから、肌の表面が粉を吹き、薄い膜のようなものができました。極小のカサブタのように見えましたので、ここでは便宜上「カサブタ」と呼びます。

肌断食中の坂野りんこの肌
お見苦しくてすみません。これが肌断食を始めた頃の私の肌です。カサブタが肌一面に広がり、こんな感じのガサガサしたテクスチャーになりました。これが我慢できなくて、肌断食を脱落する人も多いと聞きます。

肌断食2ヶ月後の坂野りんこの肌
そしてこちらが2ヶ月後の私の肌。カサブタはなくなりましたね。

カサブタは肌が薄いところからできていった感じで、頬、鼻の下、口角などを中心に発生しました。カサブタは肌のターンオーバーとともにまるで日焼け後のようにポロポロと脱落し、皮がむけたところから綺麗な肌が出てきました。今でも口角と鼻の下は洗顔後に皮がめくれたようになりますが、これも時間が経てば収束するでしょう。
「好転反応」という言葉はインチキカルトに使われすぎているせいで私は大嫌いなのですが、肌の修復において一時的に肌質が悪化するのはあると実感しています。アトピーの人も同様の治癒の過程を辿るそうです。

カサブタと同じくらい戸惑ったのが、顔が老けたように感じたことでした。「クリームを塗った直後の肌はつるつるツヤツヤでとても綺麗なのに、なんで?」…と最初はショックでしたが、そもそもどちらが本当の自分の肌なのか? について考えてみると、答えは自ずと出てくるでしょう。クリームを塗って綺麗なのは一時的なもの。夕方頃に自分の顔を見てあまりのくたびれっぷりにぎょっとしたりしますが、本来の自分の見た目はこっちなのです。時間はかかりますが肌断食をすることで肌が若返ってくるので、それまではじっと我慢です。

あと、この写真ではわかりづらいかもしれませんが、肌がワントーン明るくなりました。また、肌が厚くなったように感じ、ちりめんジワが少なくなったように感じています。

ガサガサがひどいときは白色ワセリン

基本的に「なにも塗らない」肌断食ですが、あまりにも乾燥がひどいときにはワセリンを使います。それも、普通のワセリンではなく純度の高い白色ワセリンがおすすめです。

肌は本来排出機関であり、蓋をしてその排出をストップするのはどんなものであっても良くありません。
しかし界面活性剤入りのクリームが肌の皮脂をこそげ落とすのに対し、ワセリンは肌表面の皮脂を覆うように保護します。水と空気を弾き、皮膚常在菌が生育しやすい環境を作ります。肌を保護してくれる唯一と言ってもいいアイテムなのです。

ちなみに病院でもらう保湿クリームのヒルドイドは界面活性剤の塊なので、乾燥が悪化します。肌断食の意味がなくなりますので絶対に使わないように。

しっとりさせたいなら化粧水がわりにEAA

最近トレーニーや健康志向の人たちの間で流行しているのが、必須アミノ酸9種が入ったEAAです。プロテインの上位互換とも呼ばれていて、消化・吸収能力の低い人でも手軽に必須アミノ酸を摂取できるということでブームになっています。

このEAAがすごいのが、皮膚の角質層に蓄積するという点。角質内にある保湿因子は半分がアミノ酸でできていて、これが水分を保持することでお肌をしっとりさせます。つまり、保湿因子の原料であるアミノ酸を外から補うことによって、しっとりお肌が手に入るというわけです。

私は洗面器にぬるま湯を入れ、EAAを溶かして洗顔しています。洗った後の肌はふわふわでとても触り心地が良いです。
EAAについてはここに書ききれないので、詳しくはこちらの書籍をどうぞ。

2週間ファンデーションを塗らない生活をしてみたら

さて、私はこの年末年始、ファンデーションを一切塗らない生活をしてみました。
外に出る時は眉とアイライナーだけ。チークとハイライトを入れる日もありましたが、極力ノーファンデで過ごしてみました。

そしたらびっくり。2週間ぶりのファンデーションの伸びが! スーッと!!! うすーく! 肌に広がる〜〜!!!
ここ5年くらい同じブランドのファンデーションを使っているのですが、今まで感じたことのない塗り心地に感動しました。肌が綺麗だとファンデも綺麗に塗れるんですね…(今更)。

せっかくノーファンデで肌が回復したので、極力ダメージの少ない化粧品を選んでみようということで、ファンデはリキッドを禁止にしてフィニッシングパウダーだけに。クレンジングはやめて、水洗顔だけにすることにしました。マスカラは水に溶けるものを選び、アイライナーは綿棒で落とします。……と、この辺りは最初に紹介した本に詳細が書かれているので参照ください。

お金をかけて毎日毎日ケアをしている女性。でもなぜか男性よりもシミ・そばかすに悩む人が多いのが昔からとても不思議でした。しかも、一番頑張ってケアをしている顔に限ってトラブルがいっぱい。何より、肌をマイクロスコープで見たときに、顔の肌の細胞は潰れてボロボロなのに対し、体の細胞は全然傷んでいなかったのが謎だったのです。でもやっと理由に気がつくことができました。基礎化粧とメイクが原因だったというわけですね。

「どんなに高価な化粧品を使っても全然綺麗にならない!」と嘆いている人は、肌断食&ノーファンデ生活を試してみませんか?

坂野 りんこ

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Lily-Jay編集&ライター 頑張っていない方のアラフォー先輩。気が付いたらライター歴15年以上。Lily-Jayにはこの春から編集として参加しています。...

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