
2020.01.16
今更聞けない! ファッションやメイクの定番ワード「抜け感」ってなんだろう?

writer :
三谷 アイ「抜け感」。
ファッションやメイクで必ず出てくるワードですね。
メイク本や雑誌で『抜け感をプラス』と書いてあったら「抜いてるの? 足してるの?」と混乱し、『抜け感を出して』と書いてあれば「だからどうやって!?」とツッコまずにはいられない……・。
なんとなく、わかっているようでわかってない「抜け感」。
でも、うまく取り入れたらきっとすごく自分がオシャレになれそうな「抜け感」。
今日は「抜け感」について考えてみましょう!
「抜け感」とは?
インターネット上で初出を調べてみると、大体10年くらい前からファッション用語として使う人が増え、定番化して行った様子が伺えます。
ちなみに英語で表すと、
「Effortless style」
「Effortless chic」
「努力や奮闘」を意味する「Effor」が「less」で、「努力しない・楽な」という意味合いで「抜け感」に通ずるようです。
「エフォートレス」という言葉自体も、ファッション用語でよく聞く言葉ですよね。
また「ノームコア」も「流行を気にしない」という意味から「抜け感」とも捉えるようです。つまりは、「がっちり」「しっかり」しておらず、どこかラフなスタイル……それが「抜け感」というわけです。
メイクで抜け感を出してみよう!
さて、メイクで「抜け感」とは、どのようなことを指すのでしょうか。
☑️「がっちり」「しっかり」していないメイク。
☑️ 透明感を持ちながらも、「手抜き」ではないメイク。
……ぼんやりと言葉では表現できますが、実際どんなメイクなのでしょうか。見ていきましょう。
とりあえず抜け感を出すなら
とにかく「がっつり」「しっかり」をしないこと。
☑️ アイライナーで跳ね上げラインをしっかり入れる
☑️ ノーズシャドウをしっかり入れる
☑️ アイシャドウのグラデメイク
ここらへんをやめるだけでも「抜け感」に近づきます。
ではそれらをやめたらどんなメイクをしたらいいの? となりますよね。
ということで、実践編です!
具体的な「抜け感」メイク
①アイラインで抜け感
「がっつり囲み目アイライン」、これこそ「抜け感」とは正反対。
でもアイラインを引かないと締りがなくて不安……という方に提案したいのが、「ブラウン」や「グレー」のアイライナー。
目を大きく見せよう、黒目と合わせてブラックを選ぶ人が多いと思いますが、グレーやブラウンをチョイスしてみましょう。
目元に優しい印象が生まれ、「眼力」が緩和します。
☑️ オススメアイテム:UZU「EYE OPENING LINER」 GRAY
☑️ オススメアイテム:プロロジー「ラスティング リキッドアイライナー」02 ブラックブラウン
②眉毛で抜け感
アイブロウカラーも、上のアイライナー同様少し明るい色をチョイス。
黒髪の人もぜひ、ブラウンのアイブロウマスカラを使ってみてください。髪の色に揃えることで顔とヘアーの統一感はたしかに出ますが、眉毛がワントーン明るいだけで表情も明るく見え、透明感として印象付けられます。
また、細くて毛量がない眉や、リキッド系アイブロウで色を乗せすぎた眉も「抜け感」を生み出しません。ブラシやチップでふんわりと、自前の毛量を活かした眉を作ってみましょう。
③ツヤで抜け感
ハイライトって顔がテカテカになりそうで……と使ったことがない方も、いまはプチプラでも肌なじみのいいカラーのハイライトが出ているのでぜひ使ってみましょう!
顔全体につけるのではなく、目の横のCゾーンや鼻の付け根、顎の下とブラシを使ってピンポイントで入れるだけで肌に自然なハリが生まれ、まさに「抜け感」を演出できます。
上で書いたよう、ノーズシャドウもやりすぎ注意。影を作るより、ハイライトで光を仕込みましょう。
☑️ オススメアイテム:セザンヌ「パールグロウハイライト」
④:単色アイシャドウを味方に!
アイシャドウはツヤのある単色をブラシでささっと。またニュアンスカラーのリキッド系アイカラーをアイホールに乗せて、ツヤを出すのもいいですね。
そう私が普段、単色のブラウンシャドウのみで締め色やアイラインを引いてないのは手抜きじゃなくて、抜け感を大切にしているからですよ! 手抜きじゃないですよ!
☑️ オススメアイテム:ヴィセ アヴァン「シングルアイカラー」 040 SCENE
⑤:「盛り」メイクはほどほどに!
マスカラは長さ重視ではなく、カーブ重視に。
またチークやリップも薄いカラーを先に塗って仕込んでおいてから、濃いカラーを指でポンポンとラフに乗せれば、「抜け感」が出つつも手抜き感は出ません。
これからの春メイクはまさに「抜け感」重視。
役立ちそうなニュアンスカラーが詰まったメイクパレットもたくさん発売になります。
みなさんも「抜け感」、出してみてくださいね。
え、「こなれ感」や「透け感」、「ゆる感」って言葉もある……?
ええ、ありますね、ありますね……。
みんな感じすぎじゃないですかね?


