人生には落ち込んだり悲しんだり怒ったりといった、あまり良くない時間も訪れるものです。そんなときに引きずることなく、楽しい時間を過ごすためにはどうしたらいいのでしょうか?「いつもの私」に戻るためにはどうしたらいいのか、哲学ライターの宮野さんが解説します。
宮野茉莉子

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宮野 茉莉子
人生には落ち込んだり悲しんだり怒ったりといった、あまり良くない時間も訪れるものです。そんなときに引きずることなく、楽しい時間を過ごすためにはどうしたらいいのでしょうか?「いつもの私」に戻るためにはどうしたらいいのか、哲学ライターの宮野さんが解説します。

気分が落ち込んだり、怒りや嫉妬で頭の中がいっぱいになったり、逆にハイテンションになったり…「感情」にのみこまれた、パッとしない1日ってありますよね。

感情は自然に湧き上がってしまうものですが、湧き上がった後の感情は、コントロールが可能なもの。特に大きな悩みもなく、気持ちが高ぶり過ぎていない「いつもの私」でいてこそ、心地よく毎日が過ごせるものです。

そのためにも「いつもの私に戻る方法」を持っておくと、心強いでしょう。

「いつもの私」の状態って?

まずイメージしたいのは、「いつもの私」の状態です。喜び過ぎず、楽しみ過ぎず、怒ってもいないし、悲しんでもいない、悩み過ぎてもいない「普通の感情の私」です。

つい「ポジティブな私」「ハイテンションで、何でもやれる気力が出てくる私」を目指してしまいがちですが、要注意!
テンションが上がった瞬間は気持ち良いですが、すぐに落ちてしまい、その差に落ち込むことも。またテンションが上がり過ぎて理想と現実を見誤り、余計に塞ぎこむリスクもあるのです。

海の波で例えるなら「凪」、数字で表すなら「50%」、天気で表すなら「穏やかな晴れの日」ーそんな「いつもの私」でいると、仕事でも恋愛でも、感情と理性のバランスが良い状態でいられるもの。健康はもちろん、美容にもいいですよね。

その状態から少しだけ上下する「40~60%くらいの私」でいられるよう、感情をコントロールする方法を見つけましょう。

「心が落ち着くアイテムや場所」をいくつももっておく

日常的にすぐ使えるものとしてもっておきたいのが「私の心が落ち着くアイテムや場所」。好きなもの、心地よいもの、気持ちいいものを探します。

お気に入りのコーヒー、アロマ、本や漫画、映画、音楽、化粧品、ファッション、アクセサリー、お酒、チーズなど。キャンドルを付けたお風呂タイムも良し。ジムやカフェ、居酒屋、公園、本屋、神社仏閣といった場所でも良いでしょう。
できるだけ「私の心に響くもの」を、1つだけでなく4つも5つももっておくと理想的です。

落ち込んだり、怒りで頭がいっぱいのときって、他のものに意識をとられてしまい、自分を大切にできていません。その状態から「自分軸」に戻してくれるものが、あなたが好きなアイテムや場所。
心が落ち着くアイテムや場所を手にする時間は、意識が「自分」に集中する時間。自然と自分を大切にしようと思えてくるのです。

落ち込んでも、悩んでも、怒っても、嫉妬しても、最後には自分を大切にしてあげること。そうすることで、いつもの自分に戻ることができます。

目指すは捨て上手。「捨てる、逃げる、距離を置く」ことをためらわない

真面目な人ほど、「捨てる、逃げる、距離を置く」といった行動をマイナスに捉えてしまい、「きちんと問題や現実と向きあわないと」と思い込んでしまいます。

しかし気分が落ち込んだ状態で問題と向き合っても、上手くいかなかったり、無理をして余計に辛くなってしまうことも。
落ち込んだときは、まずは休むのが先決。苦手な人とは、距離をとりましょう。あまりに感情の落ち込みが激しいものに対しては、捨てたり、逃げる勇気をもって。

長い目で人生を見れば、大切なのは「毎日いつもの私で生活すること」。落ち込み過ぎるなど気持ちの乱高下が大きかったり、怒りや嫉妬でいっぱいになるなど振り回されるものとは、長続きしないと考えた方が良いでしょう。

買い物も同じですが、「買う」のはカンタンだけれど、「捨てる」のって難しいですよね。しかし物も一緒ですが、捨てるのが下手だと、部屋の中も心の中も汚くなったり、よどむ一方。
自分に合わないものは付き合い方を再考し、「捨て上手」になることも人生では大切です。

すぐにできて効果のある方法

すぐにいつもの私に戻りたいと思ったら、深呼吸がおすすめです。深呼吸には自律神経を整え、リラックスを促す効果があります。
はじめに口から長く息を吐きましょう。お腹をへこまながら息を吐ききったら、ゆっくりと鼻から空気を吸い込みます。お腹を膨らませて、腹式呼吸をしましょう。
3分も続けると、少しずつ気持ちが落ち着いてきます。つい他のことを考えてしまいますが、呼吸をすることに意識を向けましょう。

シンプルですが、ここでご紹介した方法を続けるだけで、あなたのメンタルは安定していきます。気分の乱高下に悩んでいる人はぜひ試してみてくださいね。

宮野茉莉子

東京女子大学哲学科を卒業後、証券会社で営業を経験。2011年よりフリーライターへ。 大学時代に学んだ哲学にハマり、哲学を交えた記事を執筆。悩んだら哲学本を開き、哲学者と一緒に考えるのがライフワーク。好きな哲学者はニーチェ、ハイデガー、西田幾多郎、鈴木大拙、マルクスアウレリウス。 哲学の楽しさを老若男女に伝えるこのが人生の目標。 京都と音楽も好きな3児の母。

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