4月から生活が大きく変わったという人もいると思いますが、新型コロナウイルスの影響で、その新生活を送れないという人も多くいることでしょう。そんな時間のあるこの時期に試してほしいのが、「新しい習慣作り」。哲学ライター、宮野茉莉子さんが解説します。
宮野茉莉子

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宮野 茉莉子
4月から生活が大きく変わったという人もいると思いますが、新型コロナウイルスの影響で、その新生活を送れないという人も多くいることでしょう。そんな時間のあるこの時期に試してほしいのが、「新しい習慣作り」。哲学ライター、宮野茉莉子さんが解説します。

2020年は20年代スタート、またオリンピックイヤーのはずであったこともあり、「いつもより良い1年になるはず」と期待を抱いていた人も多いでしょう。
ふたを開けてみれば、新型コロナウイルスによる外出自粛、また経済面においてもリーマンショック以上の不況が予想され、さまざまな不安を感じる年となりそうです。
当たり前の日常が当たり前でなくなった2020年ですが、だからこそ「これからの人生」を考えるキッカケになるともいえます。今まで「いつもと同じような1年の繰り返し」をしていた人も、今年は真剣に仕事や人間関係、生き方について向き合う人が増えることでしょう。
加えて今は、新年度。外出自粛で時間のある今だからこそ始めたい、「なりたい自分になるための新しい習慣」を3つご消化します。

たくさんの「捉え方」を持っておく

新型コロナウイルスという有事が起こった今、身に付けたいのが「たくさんの捉え方をもつ」習慣です。
一般的に見れば、新型コロナウイルスによる影響は、マイナス面だけが際立ちます。しかし実際に起こった「事実」と、「捉え方」はまた別のもの。起こった事実に対して「どう捉えるか」は、人によって異なるものです。
誰でもマイナスは思いつきますが、「プラスに変化したこと・プラスを得る方法・発見や学び」についても考えてみましょう。

たとえば以前のようにいつでも外出できる状態では、休日に1人で家の中にいると、「休みなのに予定のない私って…」と鬱になる人もいたでしょう。今のように全員が外出自粛となった状況では、そんな風に考える必要もなく、家にこもることができます。
家にこもる時間の使い方も、人によって異なります。ネットやテレビばかり見て、時間を消費するだけの人もいるでしょう。一方で、生産的な行動をする人もいます。

クローゼットや棚の中の掃除をし、居心地の良い部屋作りをする。普段はできないパックやトリートメントなどのスペシャルケアをして、自分を磨く人。これを機に料理に挑戦する、資格の勉強を始める、家で楽しめる趣味(ヨガや塗り絵など)を見つけるなど、生産的な時間を過ごしてみましょう。
当たり前の日常は当たり前ではないと分かったからこそ、「小さな幸せを感じられるようになった」という人も多いはずです。
さまざまな角度から事実を見て、たくさんの「捉え方」をもっておきましょう。有事の際の捉え方の練習をしておくと、今後の人生でトラブルが起こったときにも役立つでしょう。

自分に合わせてオンとオフの取捨選択をする

あなたの周りには、「何となく」「無難だから」「皆に合わせて」選んだものが、どれだけありますか? 何となく今の仕事を選び、無難だからこの服を着て、みんなに合わせて休日の過ごし方を決めているなんて方、少なくないのではないでしょうか。
オンでもオフでも、「何となく・無難・皆に合わせている」ものを一つずつ減らしていきましょう。
興味のある仕事につながる行動(資格取得や勉強など)をとり、自分の気持ちが上がる服を着て、好きなことに時間を使ってみてください。はじめは小さなことから、ゆっくりで良いのです。
人間関係についても、「小さな違和感」を見逃さないように。「いい人なんだけど、あの言動は気になる。でも、いい人だし…」と悩んだら、気になる部分に焦点を当てて。
「成功するためには付き合う人が重要」とよくいわれますが、付き合う人次第で、日々の行動や選択、さらに人生が変わることは多くあるものです。付き合う相手を主体的に考える習慣もつけましょう。

今から「なりたい自分になるための行動」を始める

家での時間が増えた今こそ、なりたい自分になるための行動をはじめましょう。
たとえば「朝活」として、朝の15分で情報収集をしたり、英語の勉強をしたり、ストレッチなどの運動を行うのもいいでしょう。飲み会がほとんどない今こそ、早く寝て早く起きる生活リズムも作りやすいものです。
日記をつけるのも、おすすめ。古典的、と侮ることなかれ。日記をつけると「自分の思考や行動のクセ」が見えてきて、同じような失敗をしにくくなるというメリットもあります。
大切なのは、時間のある今から始めること。自分の時間が多い今は、新たな行動を始めるチャンスです。逆に今始められないものは、時間が経ってもできないことという可能性が高くなります。
有事の時ほど、本当に大切なものに気付いたり、自分を大切にしようという気持ちが高まります。これを機に、「なりたい自分像」についてもゆっくり考えてみてくださいね。

宮野茉莉子

東京女子大学哲学科を卒業後、証券会社で営業を経験。2011年よりフリーライターへ。 大学時代に学んだ哲学にハマり、哲学を交えた記事を執筆。悩んだら哲学本を開き、哲学者と一緒に考えるのがライフワーク。好きな哲学者はニーチェ、ハイデガー、西田幾多郎、鈴木大拙、マルクスアウレリウス。 哲学の楽しさを老若男女に伝えるこのが人生の目標。 京都と音楽も好きな3児の母。

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