
2020.05.25
「書く」ことでストレス解消!?「もう1人の自分」が、ストレスや不安を和らげてくれる!

writer :
宮野 茉莉子未来が不安になったり、ストレスを感じやすいこの時期。ついつい飲んだり食べたりしちゃうという人、多いのでは? ヤケ食いしても太ったり肌荒れをするだけで、結局気分はパッとしないですよね。
溜まった不安やストレスを少しでも和らげたいなら、ノートに書き出してみましょう。書くことで「もう一人の自分」が、今、すぐに気持ちを立て直してくれるのです。
ヤケ食いやヤケ飲みは美容にも良くなく、気分が晴れない割に習慣になってしまうもの。書くことを習慣化できると、気分も晴れますし、身体への悪影響もあります。
「もう一人の自分」と上手く付き合うためにも、ノートに書く習慣をおすすめします。
「もう1人の自分」を引き出すために
「書く」という、当たり前で、何の変わり映えもない行為。実はその書く行為をすることで、「もう1人の自分」が出てきて、不安やストレスを和らげてくれるのです。
まずは不安を感じたり、ストレスが溜まったら、ノートを取り出してその思いを詳しく書いてみましょう。
大切なのは「書き方」。イライラしたり、不安を抱えていたり、ストレスが溜まっていると、頭の中は感情でいっぱいになりますよね。ノートにその感情だけを書くだけではなく、「理性をもつもう1人の自分」を引き出しながら書いてみましょう。
月読寺の住職である小池龍之介さんの『平常心のレッスン』(朝日新書)でも、書くことはイライラしているときに有効であると紹介されており、「「客観性」を保って書く」ことを推奨しています。
「もう1人の自分」を引き出すためにも、まずは一歩離れた立場になり、書いてみましょう。「マイナスの感情でいっぱいの自分」に飲み込まれないためにも、「理性のある自分」を引き出すのです。
「自分が友達の立場だったら、自分にどうアドバイスするだろう?」と考えてみるのもいいでしょう。
「もう1人の自分」が教えてくれること
理性を引き出し、客観的に書いていくと、だんだんと情報が整理されていきます。
「何が原因だったのか」という原因分析や、「自分はどうしたかったのか」と本音と向き合ったり、「相手はどんな気持ちだったのだろう?」と想像する余裕も出てくるでしょう。
物事には「これは仕方ないことだった」と割り切る必要もありますが、そういった割り切りもできるように。「Aは自分ではどうしようもできないから、Bについて考えよう」「自分ができることだけ考えよう」と、情報や思考の取捨選択ができるようにもなります。
自分の弱さや弱点と向き合うこともあるでしょう。自分の弱さを確認しながら、辛い気持ちも書き出してしまいましょう。
心の中も、循環させることが大事
不思議なものですが、頭の中で考えているだけだと長く引きずってしまうことでも、「書いて外に出す」と気分もスッキリしてきます。
書くことを仕事にしている筆者自身も、昔から悩みを抱えると、自然と日記を書かずにはいられませんでした。当時感じたのは、マイナスの感情を書き出すことは、ある意味排泄行為のよう(例えが汚くて失礼します)だということ。
マイナスの感情は、溜め込むとよどんでしまい、吹き出物ができたり、眠れないといった身体にまで悪影響を及ぼしてしまいます。
マイナスの感情ほど、しっかり吐き出すことが大切。心のなかも循環させ、風通しを良くしておくこと、溜め込まないことが大切だと感じたのです。
習慣化すると「もう1人の自分」を引き出しやすくする
ノートに書くことは、できたら習慣化をおすすめします。それは「もう一人の自分」を、引き出しやすくなるから。外にいてストレスを感じたり、落ち込んだときでも、「もう1人の自分」を引き出し、冷静に状況を判断するようになるでしょう。
また、何度も「もう1人の自分」を引き出すようにしていると、「もう1人の自分」の訓練も行うことができます。情報の分析がより正確になったり、客観性が上がったり、思考や行動の取捨選択が素早くできるようになるでしょう。
ノートは気に入ったものを用意してくださいね。毎日でなくても構わないので、まずは気分が沈んだときに、ノートに書いてみましょう。


