漠然とした不安を抱えていたり、明らかにストレスを感じているとき。そんなとき、あなたはどのようにストレスを解消しますか? なかなか外に出られないこの時期、ぜひ試してほしいのがノートに自分の気持ちを書き出してしまうこと!「ノートに書く」というのは、気持ちの立て直しに最適なのです。それでは、どのように書き出せばよいのでしょうか?
宮野茉莉子

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宮野 茉莉子

未来が不安になったり、ストレスを感じやすいこの時期。ついつい飲んだり食べたりしちゃうという人、多いのでは? ヤケ食いしても太ったり肌荒れをするだけで、結局気分はパッとしないですよね。

溜まった不安やストレスを少しでも和らげたいなら、ノートに書き出してみましょう。書くことで「もう一人の自分」が、今、すぐに気持ちを立て直してくれるのです。

ヤケ食いやヤケ飲みは美容にも良くなく、気分が晴れない割に習慣になってしまうもの。書くことを習慣化できると、気分も晴れますし、身体への悪影響もあります。

「もう一人の自分」と上手く付き合うためにも、ノートに書く習慣をおすすめします。

「もう1人の自分」を引き出すために

「書く」という、当たり前で、何の変わり映えもない行為。実はその書く行為をすることで、「もう1人の自分」が出てきて、不安やストレスを和らげてくれるのです。

まずは不安を感じたり、ストレスが溜まったら、ノートを取り出してその思いを詳しく書いてみましょう。

大切なのは「書き方」。イライラしたり、不安を抱えていたり、ストレスが溜まっていると、頭の中は感情でいっぱいになりますよね。ノートにその感情だけを書くだけではなく、「理性をもつもう1人の自分」を引き出しながら書いてみましょう。

月読寺の住職である小池龍之介さんの『平常心のレッスン』(朝日新書)でも、書くことはイライラしているときに有効であると紹介されており、「「客観性」を保って書く」ことを推奨しています。

「もう1人の自分」を引き出すためにも、まずは一歩離れた立場になり、書いてみましょう。「マイナスの感情でいっぱいの自分」に飲み込まれないためにも、「理性のある自分」を引き出すのです。

「自分が友達の立場だったら、自分にどうアドバイスするだろう?」と考えてみるのもいいでしょう。

「もう1人の自分」が教えてくれること

理性を引き出し、客観的に書いていくと、だんだんと情報が整理されていきます。

「何が原因だったのか」という原因分析や、「自分はどうしたかったのか」と本音と向き合ったり、「相手はどんな気持ちだったのだろう?」と想像する余裕も出てくるでしょう。

物事には「これは仕方ないことだった」と割り切る必要もありますが、そういった割り切りもできるように。「Aは自分ではどうしようもできないから、Bについて考えよう」「自分ができることだけ考えよう」と、情報や思考の取捨選択ができるようにもなります。

自分の弱さや弱点と向き合うこともあるでしょう。自分の弱さを確認しながら、辛い気持ちも書き出してしまいましょう。

心の中も、循環させることが大事

不思議なものですが、頭の中で考えているだけだと長く引きずってしまうことでも、「書いて外に出す」と気分もスッキリしてきます。

書くことを仕事にしている筆者自身も、昔から悩みを抱えると、自然と日記を書かずにはいられませんでした。当時感じたのは、マイナスの感情を書き出すことは、ある意味排泄行為のよう(例えが汚くて失礼します)だということ。

マイナスの感情は、溜め込むとよどんでしまい、吹き出物ができたり、眠れないといった身体にまで悪影響を及ぼしてしまいます。

マイナスの感情ほど、しっかり吐き出すことが大切。心のなかも循環させ、風通しを良くしておくこと、溜め込まないことが大切だと感じたのです。

習慣化すると「もう1人の自分」を引き出しやすくする

ノートに書くことは、できたら習慣化をおすすめします。それは「もう一人の自分」を、引き出しやすくなるから。外にいてストレスを感じたり、落ち込んだときでも、「もう1人の自分」を引き出し、冷静に状況を判断するようになるでしょう。

また、何度も「もう1人の自分」を引き出すようにしていると、「もう1人の自分」の訓練も行うことができます。情報の分析がより正確になったり、客観性が上がったり、思考や行動の取捨選択が素早くできるようになるでしょう。

ノートは気に入ったものを用意してくださいね。毎日でなくても構わないので、まずは気分が沈んだときに、ノートに書いてみましょう。

Photo:StockSnap
宮野茉莉子

東京女子大学哲学科を卒業後、証券会社で営業を経験。2011年よりフリーライターへ。 大学時代に学んだ哲学にハマり、哲学を交えた記事を執筆。悩んだら哲学本を開き、哲学者と一緒に考えるのがライフワーク。好きな哲学者はニーチェ、ハイデガー、西田幾多郎、鈴木大拙、マルクスアウレリウス。 哲学の楽しさを老若男女に伝えるこのが人生の目標。 京都と音楽も好きな3児の母。

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