
2020.07.08
あなたは発散派?それとも我慢派?「不安」のたった一つの対処法とは

writer :
宮野 茉莉子不安を感じたとき、あなたはどんな行動を取りますか? 他人や環境のせいにしたり、暴飲暴食で発散する人もいれば、じっと耐える我慢派も女性には多いでしょう。しかし唯一の解決策は、別にもう一つあります。今回は私が実際にカウンセラーの方に教えて頂いた、不安との付き合い方をご紹介します。
あなたは「発散」派? 「我慢」派?
ストレスを感じて不安を感じたときの対処法は、次の2つに分けられるといいます。あなたはどちらでしょうか。
発散タイプ
・家族や恋人など、誰かに八つ当たりをする
・責任転嫁する(悪いのは相手、時代、環境、政府など)
・衝動買いや暴飲暴食をする
・暴言や暴力が出る
我慢タイプ
・自分が悪いと思い耐える
・不安が強まるとドキドキしたり、涙が出る
・やる気や元気がなくなる
・便秘、肌荒れ、肩こり、不眠などの症状が現れる
我慢タイプである筆者は、不安を抱えると頭の中はそれでいっぱいに。他のことを考えたり、リラックスする隙もなく、1日中あれこれ悩む日が長く続きます。
血の巡りが悪くなるのでしょうか、便秘や肌荒れなど体に影響も…。不安を解消しようと甘いものを食べたりもしますが、落ち着くのはその瞬間だけ。同じような方もいるのではないでしょうか。
我慢をしつつも、自分なりにストレス発散したり、付き合っていく方法を考えていたつもりでしたが、真剣に「不安を解消する方法」について考えたことはありませんでした。
不安を言葉にして伝えること
小学生の子をもつ筆者は、先日とある悩みを抱え、スクールカウンセラーの方とお話をする機会がありました。そのときに聞いたのが、子どもが大人に成長するまでは、自立することと同じくらい、不安の対処法を身につけることが大切だというお話です。
不安を抱えると上記の2つの対処法をとる人が多いですが、理想はどちらの選択もとらないこと。唯一の解決策は第3の選択肢である、「不安を言葉にして人に相談する」ことだというのです。
人に相談するって、とても簡単なことのようですが…改めて考えてみると、できていないことも多いことに気付きました。
大人になるほど相談できない
思えば小さな頃から「他人に迷惑をかけちゃいけない」と教えられ、学校や家庭では「いい子であること」を求められてきた私たち。不安を抱えても、我慢してしまう人が多いでしょう。
20代になれば「いい大人なんだから自分で問題の解決をしなければ」と思い込んでしまうもの。たとえば転職のことならキャリアカウンセラーに相談ができますが、仕事の悩みになると自分で抱え込んでしまう人が多いですよね。
友人に相談するのも躊躇ってしまったり、相談しても何かを変えるわけではなく、「自分が我慢する」という選択肢をとる人も多いでしょう。これは結婚後の夫婦関係や育児についても同じで、家の中の問題こそ「誰でも当たり前にやってるんだから」と不安や悩みを抱え込んでしまい、苦しくなるのです。
「相談する技術」を身につけよう
視野を広げてみれば、「相談しないで耐える」のは日本的な考え。海外では夫婦関係に悩めば「夫婦カウンセリング」にいくなど、プロに相談するのは当たり前という価値観です。
仕事や恋愛に悩んだら、まずは友人や家族など周囲の人に相談してみましょう。仕事については産業カウンセラー、結婚については結婚カウンセラー、さまざまな悩みがあるなら心療内科など、プロに相談するのも学びが多くておすすめです。
相談相手の選び方も大切です。カウンセラーさん曰く「基本的には1人のカウンセラーにまとめた方が話もよくわかるものですが、さまざまな意見を聞くために
いろいろなカウンセラーに相談してみるのもいいでしょう」とのこと。いろいろと相談してみて、相性が合う人を探してみましょう。
「仕事のことはこの人」「恋愛についてはこの人」など、友人でもプロでも相談相手が決まっていると安心ですね。
はじめの頃は相談も気軽にはしにくいものですが、一度してみると相談しやすくなるもの。1人で抱え込んでいた筆者も、相談したときの気付きや学びが多く、今ではプロにも友人にも相談するように。「どういった人なら相談しやすいか」という自分の志向もみえてきました。
不安とは一生付き合っていかねばなりませんから、相談する技術を今から身につけていくことをおすすめします。
Photo:Gino Crescoli


