
2017.06.30
片思いのうちは恋じゃない。妄想より現実を見よう

writer :
島田 佳奈はじめまして。作家の島田佳奈です。
当コラムは、恋の悩みに優しく寄り添うことは一切しません。むしろダメ恋愛をしている女子にカツを入れるつもりなので、心してお読みください。
片思いは乙女ゲーと同じ。そこに相手は存在しない
同じ会社の先輩に片思い。
毎朝立ち寄るコーヒーショップのバイト君に片思い。
日々の仕事が大変でも、大好きな先輩が「がんばって」と微笑みかければ、ドリンク剤を一気飲みしたがごとくパワーチャージされるのが片思いの醍醐味。
イケメンを活力源にするのもいいですが、果たして本当にそれだけで満足なのでしょうか。
ハタチ過ぎた大人になってもなお「見ているだけでドキドキする」と目をハートにさせている女子は、リアルに存在するはずの相手をモデルに妄想の世界を繰り広げているに過ぎません。
片思いは乙女ゲーです。登場人物がスマホの中でなく三次元にいるというだけ。
だけどゲームとは違い、リアルに存在する相手は人間です。もしかしたら彼女がいるかもしれないし、そのうち他の女と結婚しちゃうかもしれないのです。
どんなにイケメンでも、あなたに見せているのは表の姿。
実態はアイドルオタクかもしれないし、夜な夜なゲイバーに女装して通う隠れオネエという可能性だってゼロではありません。
「片思いのままでいい」と思うのは、彼の実態を知りたくないから。
リアルな彼のまだ知らない一面を見てガッカリしたくない、あるいは彼があなたを好きにならないかもしれないから、それ以上近づくのが怖いのです。
そんなの恋とは呼べません。
まだ恋というものをよくわかっていない小学生や中学生ならともかく、大人の女子がやっている片思いは、ただの趣味。
子供っぽいというよりすでに恋を放棄したオバサンと一緒。韓流スターにキャーキャー言ってるのと変わりません。
恋愛は「好き」を伝えてから。リアルな恋をしよう
恋も結婚も「今が旬!」な世代の女子ならば、いいと思う男子を見ているだけでなく、お近づきになってこそ。
いい男ならば、他の女も放っておかないのが世の常。もしも同じように彼に片思いしている女子が先に告白してうまくいってしまったら、悔しいと思いませんか?
欲しいものは欲しいと言う。
好きならば好きと伝える。
あなたの中の願望や欲望に忠実なアクションを起こしてからが、恋の始まりです。
目が合ったら微笑み返してみる、自分から話しかけてみる、お茶に誘ってみる、連絡先を聞くなど、今の距離感から「一歩」ずつ近づいてみて。
乙女ゲーとは違い、リアルな彼は、あなたの想定するリアクションをとらないかもしれません。
でも大丈夫。
ゲームはライフがゼロになったら終わりですが、現実は失敗したって命までは取られません(笑)
勇気が持てず、相手をガン見しているだけでは逆効果。彼に気づかれたら「睨まれている」と勘違いされるのがオチ。
「見つめていたら、相手のほうから告白されて……」なんてのは、少女マンガかトレンディドラマの世界でしか起こりません。
百歩譲ってリアルに起こりうるとしたら、それは「誰もが振り返るレベルの美女」限定です。
そこまでの美女でないならば、彼からターゲットにされるべく、あなたのほうから接近するしか道はありません。
乙女ゲーの登場人物とは違い、リアルな彼には体温も人格もあります。あなたの出方次第で、さまざまな反応を見せてくれます。
思い通りにならない現実こそ恋の醍醐味。
イレギュラーな展開にドキドキしつつ、リアルな恋を楽しみましょう!


