
2017.10.01
「好きじゃないフリ」で得することはひとつもない

writer :
島田 佳奈思ったことと反対のことを言ったり、真逆の態度をとる人のことを「あまのじゃく」と呼びます。
幼児くらいがやるあまのじゃくな行動なんかは「知恵がついた証拠」と微笑ましく受け取れますが、もうとっくに幼児ではない大人の女性がやるのは考えもの。
好きな人が話しかけてくれたのに「別に」なんてそっけない態度をすれば、相手は「僕のことキライなのかな」と受け取るのが定石です。
好きな彼に冷たくするのは「ツンデレ」とも呼ばれます。
追われるように仕向ける作戦としてのツンデレは、かなり高度な技。
二次元の世界、もしくは猫、あるいは萌え系キャラを演じても不自然ではない「ちょー可愛い女子」ならばうまくいくかもしれませんが、別段可愛くもないフツーの女子にはオススメできません。
せいぜい「こじらせ系」「めんどくさい女」だと思われるのがオチです。
つい「好きじゃないフリ」をしてしまう女性は、わざとやってるわけではないんですよね。
だけど対人関係において、わざと(養殖)なのかうっかり(天然)なのかは、相手にとっては無関係。
「恥ずかしい/照れくさいから」
「好きだと知られてドン引きされたら傷つく」
「相手のほうから追わせたい」
そんな言い訳があろうとなかろうと、表に出した態度しか相手は見ていません。エスパーでもない限り、その裏にある本音を察することはできないし、しようとも考えないのです。
思い出してみてください。小学生の頃、いつもからかってくるウザイ男子はいませんでしたか?
アレはいわゆる「好きな子いじめ」。
あなたのことが気になっているけど、素直に「好き」と言えない(あるいは気になる=好きという自覚がない)ほど子供だから、ちょっかいを出すくらいのアクションしかできなかったんですよ。
あなたがどんな態度でごまかそうと「好きじゃないフリ」を装っているのは、その小学生男子と同じレベルなんです。
「好き」だと知られたくないのは、プライドが高いから
仮にあなたの「好き」が当の彼にバレてしまったとします。
万が一、彼のほうが「別に君のことはなんとも思っていない」としたら、あなたはきっと傷つくでしょう。
何も始まっていないうちから「失恋した」と落ち込み、黒歴史として好きな気持ちごと封印してしまうかもしれません。
あなたにとって「振られる」ことは人生の汚点。プライドが許しません。
それどころか、自己保身のため「別に好きじゃないのに、向こうが勝手に勘違いしたんじゃないの?」と言いふらし、彼を悪者に仕立て上げます。
自分の中に芽生えていた「好き」の感情も大好きな彼自身も、プライドを保つためなら全否定してしまうのがあなたのややこしいところ。
プライドの高さは、心の脆さでもあります。
傷つかないよう自分を守ることに全力を尽くし、そのためにまとった鎧が相手を拒絶しているようでは、どんな恋も成就しません。
そこまでして、あなたはプライドを保ちたいですか?
恋は勝ち負けじゃない。むしろ負けるが勝ち
プライドの高い人は「自分から追いかける恋」を否定します。
それは「好きになったほうが負け」だと考えているから。だから先に相手から「好き」というアクションを起こされない限り、自分の「好き」を出し惜しみしてしまうのです。
基本、人は自分に対する好意を快く感じます。受け止め方はさまざまですが、よほど最初から「アイツ苦手」と避けられていない限り悪くは思いません。
たとえ相手が現時点であなたのことを「好き」じゃなくても、あなたのほうから「好き」を伝えた瞬間から、彼は否応にもあなたを意識しはじめます。
「私のことを好きになると、こんないいことがあるよ」
「私とつき合うと、きっと楽しいよ」
「だから私のことを好きになりなさい」
そんなメッセージを込めながら魅力をアピールできるのは、プライドの高いあなただからこそ。
邪魔なプライドは、いっそ味方につけてしまいましょう。
恋は「負けるが勝ち」ですよ!


