
2017.10.13
あなたはエスパー? 見つめるだけでは「好き」は伝わらない

writer :
島田 佳奈【愛は美徳、恋は猛毒】
あなたはエスパー? 見つめるだけでは「好き」は伝わらない
「目は口ほどに物を言う」ということわざがあります。
確かに目力のある人が出す視線からは、いろんなメッセージが込められているように感じます。
しかし、実際に発信しているメッセージとその目線から受け取る側が感じることは、必ずしも一致しているとは限りません。
仮に「目力には自信アリ」なA子さんがいるとします。
A子さんは同僚のB太さんのことが好きで、仕事中も事あるごとにB太さんに向けて目力ビームを飛ばす日々。
ある日、B太さんは隣の席のC男さんに相談しました。
「最近いつもA子に睨まれている。俺なんか嫌われることしたかな?」
C男さんは言いました。
「バカだな。アレは俺のことを見てるんだよ。アイツ、俺に気があるのさ」
……現実はこんなもの。
何度も目が合わなければ「自分のことを見ている」こともハッキリしません。しかも目力があるほど、その眼光の鋭さは「睨んでる」と勘違いされやすいのです。
彼だって人間です。神様でもアイドルでもGACKTでもありません。
あなたが超能力者でもない限り、目力で「好き」を伝えようだなんて思わないほうが賢明です。
ひたすら相手の後頭部に「私のほうを見て」と念力を飛ばす訓練をしても、おそらくエスパーレベルに達するのは200年後でしょう。そんな無駄な努力をするくらいなら、さっさと話しかけて「好き」と告白するほうが100万倍簡単です。
好きな人を「見つめるだけ」しかできないのには、2つの原因が考えられます。
ひとつは、彼を「雲の上の人」だと勘違いしていること。
自分とはあまりに違うキラキラした世界の住人だと思い込み「私のような下々の者が話しかけるだなんて恐れ多い……」なとと、己を卑下しすぎてはいませんか?
たとえ彼が神々しいほどカッコよくても、しょせんあなたと同じ人間です。
どれほどのイケメンであろうと、家では高校時代の着古したジャージ姿で過ごしているかもしれないし、非の打ちどころのない天才肌のエリートでも、実態はかくれモノノフ(ももいろクローバーの熱狂的ファンのこと)かもしれないのです。
同じ人間である以上、緊張する必要もなければ、眼福と拝んだりひざまずいて平伏す必要もありません。たとえ本物のGACKTであろうと、目の前にいるならば、堂々と話しかけてみればいいのです。
女は愛嬌。コミュ障やあがり症なら「笑顔」で勝負
もうひとつの原因として考えられるのは、
単純にあなたがコミュ障やあがり症で、うまく話すことができないケース。
「話したい、でも……」と戸惑いつつ、結局見つめるだけしかできずモジモジしていたら、彼はあなたの好意どころか存在すら気づかないかもしれません。
逆に「時々ジーっと俺のこと見てる」あなたに殺意を感じ、避けられてしまう可能性も。
想いが届く前に失恋するくらいなら、せめて何らかのアクションを起こしてみましょうよ。
相手が彼に限らず、コミュ障やあがり症の人はうまく話すのが苦手です。しかし緊張しない女友達や家族が相手ならば、わりとフツーに話すこともできます。
そんなあなたが彼に想いを伝えるためには、毎日一言でもコミュニケーションを図り「至近距離で接することに慣れる」ことから。
毎日ちょっとの勇気を出せば、セリフの決まっているあいさつくらいはできるはず。
そこにプラス「とっておきの笑顔」を添えてみてください。
表情を作るのは顔の筋肉です。毎晩鏡の前で「笑顔の筋トレ」に励み、ひきつらない自然な笑顔が脊髄反射で出るよう、表情筋を鍛えましょう。
「目は口ほどに物を言う」は正しく伝わるとは限りませんが「笑顔は会話以上に『好き』を伝える」は真理です。
彼の前でニッコリ笑ってあいさつを日課にすれば、いずれ彼のほうから話しかけてきてくれますよ!


