ぶりっ子
果たして、ぶりっこの何がいけないのでしょうか。本性を隠すあざとさは、恋愛においてタブー?
島田 佳奈

writer :

島田 佳奈

広まったのは昭和50年代。「青い珊瑚礁」を熱唱していた当時18歳の松田聖子が「うそー、やだー、わかんなぁーい」と何も知らないウブな処女のフリをしつつ、したたかにGOGO!なアイドルと裏で熱愛していたことに起因します。(その辺の時代を詳しく知りたい人は、お母さんに訊いてみましょう)

“ぶりっこ”とは?

ぶりっ子

ぶりっことは「可愛い子ぶりっこ」の略。たいして可愛くもなかったり、性根は腹黒かったりする女性が「可愛いフリ」を演じるさまを、さらに性格の悪い女性が「何よあの子、ぶりっこしちゃって」とディスる場合に用いられます。

アイドルは不特定多数のファン(つまり全方位的)に対し「ぶりっこ」を発揮しますが、一般人の我々においては、やはり好きな男性に「少しでも可愛く見られたい」ために、ついついぶりっこしてしまうのが定石です。

しかしそれがぶりっこなのか素なのかは「ぶりっこしていない」本性を知っている友人や家族くらいにしかわからないもの。
なのに多くの女性は、ぶりっこする女性のことを「性格悪い」などと陰でディスります。

ぶりっこの何がいけない?

ぶりっ子のなにがいけない

果たして、ぶりっこの何がいけないのでしょうか。本性を隠すあざとさは、恋愛においてタブーなのでしょうか。筆者はそうは思いません。ほとんどの女性は、好きな男性の前だと無意識に「いつもより気取っている」「普段よりしぐさが女らしくなっている」自身の変化に気づかないもの。

合コンの席、いつもなら焼酎をストレートで飲むほど酒豪な女友達が「私、カシオレ♪」などと酒に弱いフリをするのを「何よ、かわいこぶっちゃって」と内心思う反面、あなた自身もきっと、普段は料理を食べて「クソうめー」なんてふざけているところを「美味しーい♪」なんて言い換えているはず。おそらくあなただって、自分を可愛く見せるワザを無意識レベルでやっています。女友達も同様、あざとい心根でモードを変えているとは限らないのです。

もちろん、中には意識的にぶりっこしている女性もいるでしょう。女子会ではトークに夢中で何の気遣いもできない友達が、狙っている男性の前では自らサラダを取り分けたりしているかもしれません。

ぶりっこが男性に好評なのは?

男性に好評

いつの時代も女性のぶりっこは、おおむね男性には好評です。恋愛経験の少ない男性には、それがわざとなのか見抜けないどころか「彼女、可愛いよなぁ」と素直に受け止めます。

しかし女心をある程度わかっている男性でも、ぶりっこする女性を悪く思う人はほとんどいません。それは「自分に対しぶりっこな振る舞いをする=自分に好意を抱いている」と受け止めているから。アイドル並みの八方美人でもない限り、女性は好きでもない男性の前でぶりっこな振る舞いはしません。これだけは無意識レベルでも確実です。

そんな心理を踏まえた上で、男性は「コイツ可愛いな」と思っているのです。振る舞いそのものを可愛いと感じているのではないのです。人間、言葉ではいくらでも嘘やごまかしができるかもしれません。だけど行動には、その人の心情が透けて見えるもの。しかし残念なことに、男性は女性より「察する」ことがうまくはありません。

「好き」の気持ちを伝えたい時は!

気持ちを伝えたい

ツンデレの中に「好きを素直に伝えられない」本音を嗅ぎ取るのは、相当な人間観察スキルを要します。よほど大人の男性でもない限り「俺のこと好きじゃないんだろうな」と言葉通りに受け止められてしまうでしょう。

しかしぶりっこならば、裏側に込められた「好き」も伝わりやすいのです。裏まで読めない恋愛偏差値の低めな男性でも、行動そのものが「かわいく見せている」ため、間違った解釈をされる心配もありません。

さぁ、今日から堂々と、好きな男性の前では「かわいい私」をアピールしましょう。友達からディスられようと気にする必要はありません。だって「好き」を伝えたい相手は、女友達ではなく「好きな男性」なのですから。人目を気にせず、臆せず「好かれたい」気持ちでぶりっこする素直さこそが、本当の可愛さですよ!

島田 佳奈

作家/女豹ライター、コラムニスト、All About恋愛ガイド    モデル・キャバ嬢・OL・広告代理店・SEを経て作家に転身。 豊富な体験と取材から得た“血肉データ”をベースにした独自の恋愛論が定評。少々毒多め。 近年は、大人の女性の生き方についての持論も展開している。  『アラフォー独女の生きる道』『人のオトコを奪(と)る女』『「アブナイ恋」を「運命の恋」に変える!』『女豹本!』他著作多数。 プライベートでは、結婚2回/離婚2回(うち1回は事実婚)を経験。現在は彼氏と犬と愛にまみれた幸せな日々を送っている。

関連記事