
2018.03.09
春はすぐそこ! 1年で最もデトックスするチャンスは今!

writer :
松野 エリカ春は「肝臓」を養う季節。
東洋医学の世界では、各季節において養うと良いとされている臓器があり、春は「肝臓」を養う季節とされています。
マクロビオティックにおいて、寒い冬の自然界は陰性とされています。
ところが春になり気温が上昇して温かくなることで、自然界は陽性へとチェンジします。
自然界の陰陽が逆になり陽性のエネルギーが高まると、新陳代謝が活発になります。
その結果、に溜まってしまった老廃物を流しやすくする、つまりはデトックスしやすい季節というわけです。
より一層デトックス効果を期待するためにも、今の季節は肝臓を労わってあげましょう。
お酒を飲まないから肝臓は丈夫!それは間違い。
「私はお酒を飲まないから肝臓に問題はないわ!」と、思っている女性もいらっしゃるかもしれませんが、肝臓はアルコールのみと関連するわけではありません。
・目が疲れやすい、かすむ
・肩こりに悩んでいる
・お肌が乾燥しやすい
・爪が割れやすい
・ちょっとしたことでイラっとする、怒りっぽい
など、上記のようなお悩みがある方は肝臓の疲れが原因かもしれません。
まずはその働きからひも解いていきましょう。
肝臓の働きは?
肝臓の働きで注目すべきふたつの働きは「解毒」と「代謝」です。
私たちは食べ物を食べると、やがて腸で消化吸収されます。
体内に吸収された成分はその後肝臓へたどりつき、体にとって「必要な栄養素」・「必要ではない栄養素」に分類されます。
体にとっていらない栄養素かどうかを判断してくれる肝臓。
この解毒機能が弱まると体に老廃物が溜まりやすくなってしまいます。
次に代謝機能ですが、私たちの体は食べ物から得た栄養素が源となってできています。
丈夫な爪や艶のある髪も、肝臓が丈夫で必要な栄養素をしっかり取り込み代謝してくれているから。
そんな肝臓を疲れさせてしまう主な原因は、
・お酒の飲みすぎ
・偏食(栄養が偏りすぎてしまう状態)
・食べ過ぎ
・運動不足
・睡眠不足
忙しく働くみなさんの中には、当てはまる項目がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
肝臓が弱っているかどうかわかる、体からのサイン
肝臓と目は繋がっているとされているため、
・目が疲れやすい
・充血しやすい
・眉と眉の間にシワが入っている
・悲しくないのに涙が出てくる
・目が乾く
このような状態の場合は肝臓がお疲れの可能性が高いです。
目の不調はコンタクトレンズが合わない、スマホやパソコンの見過ぎだけで起こるわけではありません。
また、爪の弱りも肝の弱り。
爪の状態を見ても、肝臓が弱っているかどうか判断することができます。
・爪が欠けやすい = 食生活の乱れ
・白い斑点がある = 糖分が多いお菓子、果物、パンの食べ過ぎ
・生え際に白い半月がない = 代謝が滞っている状態
・縦筋が多い = 塩分の摂り過ぎ、肉食過多
こんなことがわかります。これらも、肝臓からのメッセージ。
不調が出ているときは、食べ過ぎているものを控える必要があります。
東洋の世界では最も強い臓器とされている肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、多少のダメージでは自覚症状があらわれません。
そのため、何か病になった場合ある程度進んでから気づくことが多いのです。
そうなる前に、爪や目で判断してあげ、未病の状態でケアできると大変良いですね。
そして肝臓が弱ると人は怒りやすくなります。
最近なぜかすぐに怒ってしまう時は、ご自身を責めるのではなく肝臓の不調を疑いましょう。
ちなみに職場でいつも怒っている方がいたら、「ああ、肝臓が弱っているのかな」と流してあげると楽になりますよ。(笑)
肝臓を美しくしてくれる食べもの
肝臓を健康に保つためにオススメしたいものは、小松菜・春菊・ニラ・菜の花・山菜など「苦味」があるもの。竹の子や、たらの芽など、春が旬の野菜を食べることでも労ることができます。
また、酸味を美味しいと感じる場合は肝臓の働きが弱っている証拠ですので、お肉やスナック菓子、ジャンクフードといったものを食べ過ぎていないか、日々の食生活を振り返ってみてください。


