暖かい季節になると気になってくるのが、紫外線。なんとお肌の老化の原因の8割は、光老化によるものなのだとか! そこで今回は、日の光によって老化するメカニズムについて解説します。
Lily-Jay編集部

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Lily-Jay編集部

あなたは、“光老化”という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
実は、加齢によるシワやたるみは、顔全体で起こる老化の原因の約2割程度だといわれていて、ほとんどの原因がこの“光老化”、つまり日焼けによるものなのだそう。

22歳の筆者は、お肌の老化は年齢が原因だと考えていたので、毎日のスキンケアを頑張っていれば防げるものだと楽観的に考えていました。でも、どんなにこまめにお手入れをしても、日に当たってしまえばシミやシワ、たるみが増えてしまうということ。これはかなりショックですよね。

最近ではだいぶ少なくなったものの、日本ではいまだに「子どもは外で元気に遊び、たくさん日光を浴びましょう」といった指導をされています。赤ちゃんへの日光浴を推奨したり、学校の休み時間になると外で運動するよう促されたりするのも、この考え方からです。

実際、日光を浴びることでビタミンDが生成されるため、体に悪いことばかりではありません。ビタミンDはカルシウムの吸収をスムーズにしたり、血中のカルシウムの濃度を上げたりといった健康への重要な役割を担っています。

しかし、日の光には多くの弊害があります。その代表的なものが、紫外線によるダメージです。

 

紫外線で肌が老化するメカニズムとは?

紫外線には3種類あり、波長が長い順にUVAUVBUVCと呼ばれます。このうちUVCはオゾン層に遮られて地上には届きませんが、UVAとUVBは私たちの肌の奥まで届き、光老化の原因を作ります。

UVA(紫外線A波)

肌に出るダメージ:シミ、シワ、たるみ
地上に降りてくる紫外線の95%がこのUVAといわれています。長時間当たっても肌表面にはあまり変化がないため、ダメージを受けたことすら気がつきにくいですが、肌の奥の真皮層にダメージを与え、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸といった肌のハリをもたらす細胞に損傷を与えます。
 

UVB(紫外線B波)

肌に出るダメージ:肌の赤み、黒ずみ、シミ、炎症
肌の表面にダメージを与えます。紫外線の中でもごく少ない量しか地上に降りてきませんが、その力は強力。夏に肌が真っ黒に日焼けしたり、炎症を起こして真っ赤に腫れ上がったり皮がむけたりするのはこのUVBのせいです。

光老化とは、このUVAがもたらすシミ、シワ、たるみ、UVBがもたらす肌の赤み、黒ずみ、シミ、炎症を総称したものです。
アメリカなどでは既にこの紫外線がもたらす弊害が周知され、赤ちゃんの頃からUVケアを行うように指導されるようになっています。
 

シミ・そばかすは、紫外線から肌を守るシステムが働いた結果できるもの

VBA(紫外線A波)が肌に当たることで、メラニンという黒い色素が生成され、シミ・そばかすができます。
そのメカニズムは以下の通りです。

①紫外線が肌に当たる

②肌を守るために活性酸素が生まれる

③増えすぎた活性酸素が細胞にダメージを与える

④活性酸素から肌を守るために、メラノサイトという細胞からメラニンが生成される

⑤メラニンがシミ・そばかすになる

ちょっとややこしいですが、シミ・そばかすの原因となるメラニンは悪者ではなく肌を守ってくれているものなのです。

とはいえ、これが増えると見た目が悪いことには変わりがありません。
メラニンが生成されるのを防ぐためにも、日焼け止めを塗るなど、紫外線対策は万全に行いましょう。
 

紫外線で受けたダメージは何年先も残るものなの?

それでは、紫外線で受けたダメージはその後蓄積されていくものなのでしょうか?
答えだけで言えば「NO」です。人間の肌は新陳代謝によって日々入れ替わっているため、紫外線のみが肌に蓄積することはありえないんだそう。メラニンの生成元となるメラノサイトも、ダメージを蓄積するようにはできていないのだといいます。

ただし、紫外線で既にダメージを負った肌が回復していないうちにふたたび紫外線を浴びると、そこからメラニンが生成され、シミやシワの原因となることがあります。

まずは紫外線ダメージから身を守ること。そしてもしダメージを受けてしまったら、さらなる日焼けはなるべく避けて、肌の回復を優先させましょう。

肌の回復にはサプリメントが有効です。ビタミンC(アスコルビン酸)やL-システインといった抗酸化作用の高い成分が入ったものを選びましょう。ただし、サプリメントはメーカーによって有効成分の含有量に違いがあるため、病院で処方されるものの方が効果は高く安心です。

症状に合ったものを処方してもらえるので、日焼けのダメージが深刻な方は病院で相談されるのをおすすめします。最近ではこのサプリメントの処方から体の不調全般を改善する、「オーソモレキュラー」という栄養療法も人気になっています。
 

間違った紫外線対策は逆効果!

ここまでさんざん「紫外線対策をしましょう」と繰り返してきました。
実際、多くの人が日焼け止めクリームを塗り、日焼け防止の化粧品を使い、なるべく長袖の服を着るなどして、陽に当たらないようにカバーしていることでしょう。
でも、間違った紫外線対策は逆効果になる場合もあります。
 

間違った紫外線対策①:日焼け止めクリームを薄く塗る

日焼け止めクリームは、薄く塗っただけでは紫外線を遮ってくれません。
ですので、たっぷりと肌に乗せましょう。
顔に塗る場合で言うと、手に出したときに500円玉くらいのサイズになるのが適量とされています。

日焼け止めの量が足りないと、ムラに日焼けを起こして美しい肌が台無しになる場合も。
ケチケチせずに「日焼け止めクリームはたっぷり乗せる」を、心がけましょう。
 

間違った紫外線対策②:強い日焼け止めを朝塗っただけで放置

強い日焼け止めを塗るとついつい満足して塗りなおしを怠ってしまう人も多いことでしょう。
日焼け止めが売られている棚を見ると、「絶対焼きたくない人のための」などといったコピーが並んでいますよね。実際、強い日焼け止めはしっかり紫外線を防いでくれます。でも、それはちゃんとこまめに塗りなおしを行った場合のみ。

どんなに強い日焼け止めでも、2~3時間に一度は塗りなおしをしないと効果がなくなってしまうのだそうです。
特に外にいる時間が長い日や汗をかいたあとは、こまめに日焼け止めを塗るようにしましょう。
 

間違った紫外線対策③:冬や曇りの日は日焼け止めを塗らない

冬は、UVBこそ少ないものの、お肌にダメージをあたえるUVAはたっぷり降り注いでいます。その量は夏の約80%! また、曇りの日も晴れの日の60~80%の紫外線が。「日焼け止めを塗るのは夏だけ」と考えている人もいるかもしれませんが、肌の老化を防ぐためには1年中しっかりと紫外線対策を行う必要があるようです。

光老化は、若いときからの積み重ねで防げるもの。
適切に対処することで、肌の老化を防ぎ、シミやシワの原因を避けることができます。
今からでも遅くありません。日々の紫外線対策はしっかり行いましょう!

ワタナベサヤカ(Lily-Jay編集部)

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