スリランカ アーユルヴェーダの旅
せっかく旅をするなら、キレイになる旅はいかが? Instagramでも大人気の旅ガールで、数々の旅の著書を持つトラベルフォトライター石井小百合ちゃんに、“美しくなれる旅行先”について聞いてみたよ!
石井 小百合

writer :

石井 小百合

色鮮やかで素敵な旅の写真を投稿して大人気の“旅ガール”、石井小百合ちゃん。彼女は、『太陽とハグするイビサ島ガイド』(TOKYO NYLON GIRLS BOOK)『GENIC TRIP in CORDOBA 女子PHOTO BOOK! スペイン・コルドバ』(サンクチュアリ出版)などの著書を持つ、トラベルフォトライターです。

. オーストラリア旅の二拠点目に選んだ #trinitybeach は、海と自然がわんさか🌾 レストランも数件しかなくて、最初は物足りなかったんだけど住めば都👏 それがまた居心地よくて、最終日は1日の半分を砂浜の上でボーっと過ごしました👴🌴👵 夜は街自体が停電になってw スマホのライトで行動してたんだけど🔦 海から見上げた星空が最高に美しく、しんみり、感動✨ (2時間くらいで停電回復🙏) ケアンズはたまに停電になるらしいので、行く方はご注意を☝️ 夜だったらぜったい空を見上げてくださいね🌜✨ #australia

石井小百合さん(@sayuvanilla)がシェアした投稿 –

世界中を旅して回っている“旅のスペシャリスト”な彼女に「キレイになれる旅先はどこ?」と聞いてみたら、真っ先に返ってきたのが「スリランカ!」でした。
スリランカ? あんまり「キレイになれる」ってイメージないような…?

「スリランカ=キレイになれる国」は旅人の常識♪

スリランカ

今から3年前にスリランカを訪れたという小百合ちゃん。当時感じた印象は「とにかくエネルギッシュな国」でした。

石井超印象的だったのが、寺院での経験。土砂降りの中、重たいバックパックを背負って高尾山みたいな山の上にある寺院まで登ったんです。しかも、裸足で(※)。それでも寺院に着いたら人が満員で! そんな日でも自分と向かい合う時間をちゃんと持っているんだな、とジーンとしちゃいました。
(※:スリランカの寺院を参拝する際は、ある一定の距離から靴を脱ぎ、裸足になって向かわなければいけないというルールがあります)

そして小百合ちゃんを驚かせたのが、地元の人に根付いているインド発祥の伝統医療・アーユルヴェーダでした。

石井スリランカでは、医療費がタダなんです。政府がアーユルヴェーダを支援しているからなんですが、そこかしこにアーユルヴェーダの施設があるし、日本の漢方みたいな感じであちこちにアーユルヴェーダ専門の薬局があります。日本でもアーユルヴェーダの施術は受けられますが、あくまでもマッサージ的なイメージですよね。でもスリランカでは、完全に医療として認められているものなんです。

なんでもアーユルヴェーダには数千年の歴史があり、『世界三大医療』に数えられているんですって。ちなみに残りのふたつは中国医学、もうひとつは19世紀に失われたユナニ医学というギリシャ発祥の医学だそう。数千年も続いているなんて、ものすごい歴史!

でも、“インド発祥”ってことは、スリランカじゃなくてインドが本場なんじゃないの?

石井実はインドでは西洋人が進出した影響で、既に13世紀ごろにはアーユルヴェーダはアラビア医術に侵食されて衰退しちゃったんです。でもスリランカではその影響を受けなかったため、元々あった伝統医療とアーユルヴェーダが結びついて、昔ながらの形で今に残っているんですよ。

なるほど、つまりアーユルヴェーダを受けたかったらインドではなくスリランカがおすすめなわけね。

アーユルヴェーダは心身をリセットする

風呂に入る小百合さん

スリランカを訪れた小百合ちゃんですが、そこではアーユルヴェーダの施術は受けられなかったのだとか。

石井日本で受けるアーユルヴェーダと違って、スリランカのアーユルヴェーダは『長期滞在してじっくり治療する』というスタイル。そのときは短い滞在でしたから、体験することができなかったんです。

もちろん簡易的なものなら受けられるんだけど、心身ともに効果を得たいならば専門の施設に入る必要があり、だいたい2週間ほど滞在しなくてはいけないんだそう。それくらい滞在しないと本当の効果は得られないんだとか。

スリランカの旅でにわかにアーユルヴェーダに興味が湧いた小百合ちゃん。帰国して手に取ったのが、高城剛さんの著書『サバイバル時代の健康術 ~アーユルヴェーダで頭と体のバランスを整える』(宝島社新書)でした。

石井その中の一節がとても印象的だったんです。

ロンドンの街角でバッタリと友人に出会った。向こうから声をかけてくれなければわからないほどに彼女は変貌していて、それは良い意味で見違えるように輝いていた。
 スペイン人とスイス人のハーフである彼女は誰が見ても破滅に向かう夜遊びを続けていたが、久しぶりに会った彼女は自ら「わたし変わったの!」と元気イッパイに僕に話しかけてきた。
 理由を聞くとスリランカのアーユルヴェーダ施設で、心身ともにリセットをしてきたという。
 考え方が大きく変わって、見た目も美しく、しかし強い何かを持っているように見えた。

『サバイバル時代の健康術 ~アーユルヴェーダで頭と体のバランスを整える』(宝島社新書)より引用

これを読んだときに、『またスリランカに行って、アーユルヴェーダを受けたい!』って強く思いました。
20代30代の女性は、遊びにも仕事にも恋にも精一杯な時期。知らず知らずのうちに、疲れが体に出てしまっているし、心も揺れやすくなる。でもアーユルヴェーダを受けることで心身をリセットして、見た目も美しくなり、さらには考え方が大きく変わって、自分の芯も取り戻せる。これ以上の美容法はないんじゃないかって思うんですよね。

見た目も心も変わるなんて!
ちなみにアーユルヴェーダ、美容にはどんな効果があるの?

石井人によっては1日で数キロ体重が落ちる人もいるそうですよ。食事制限はほぼなく、毎日お腹いっぱい食べても痩せられるってすごいですよね。

なんと、ダイエット効果まで。
“心身ともにデトックス”はホントみたい。ますます興味が湧いてきちゃった!

気になるアーユルヴェーダの施術内容は?

花

石井アーユルヴェーダの専門施設ではまず専門医によるコンサルテーション(問診)があり、それから毎日マッサージが行われ食事の指導や薬草の処方もされます。

アーユルヴェーダの診察に用いられるのは。専門医が定期的に脈診を行い、その人の元々持っている体質、抱えている問題点や蓄積した疲れを診断し、その人に合ったメニューが作られるのだそう。

『人はヴァータ(風)、ピッタ(火)、カパ(水)という3つの性質に分けられる』というのが基本的な考えで、それぞれの性質に合わせた食事や薬草を飲むように言われるとのこと。

なんとこの体質、性格にも表れるんだそう。

ヴァータ(風)

軽・冷・乾・粗・動・好奇心旺盛・自由・創造的・気まぐれ・飽きっぽい・心配性

ピッタ(火)

熱・鋭・流・液・情熱的・チャレンジ精神・知的・完全主義者・怒りっぽい・見栄っ張り

カパ(水)

重・冷・遅・油・暖・物静か・忍耐力・献身的・大ざっぱ・鈍感・執着心

人はひとつだけの性質を持っているわけではなく、生きているものはすべてこの3つの要素を持っているものなのだそう。だから日々の生活の中でどれかに傾いたり、2つの性質が混在したりしていることもあるんですって。

石井脈診は、西洋医学における単に脈拍数を計るということ以上に、現在の身体の状態を診てとり“どのような病気に罹っているのか”、“過去にどのような病歴・怪我があったのか”というような診断を行える技術とされています。先生によってはその人の“波動”を読み取り、過去の手術の箇所とかこれから病気になりそうな“未病”の箇所をズバリ当てたりするんだそうです。

脈だけで、そんなことまでわかるなんて!
アーユルヴェーダって不思議な医療だなぁ。

料理

ちなみに、アーユルヴェーダ施設の1日のスケジュールはこんな感じ。

<アーユルヴェーダ施設の1日(例)>
6:00起床
6:30 ヨガ
7:30 朝食
9:00 トリートメント
12:00 昼食
13:00 フリータイム
18:00 夕食
21:00 就寝

ごはんはたっぷり食べられるけど、体質によって食べていい食材とそうでない食材があったりするのだとか。また、薬も処方されるんだそう。そういうところはほんと、医療施設って感じ。

スリランカ

フリータイムでは近くの町を観光して回ったりすることもできるけれど、パソコンやスマホは極力触らないように勧められるんですって。施術内容によっては活字を読むことすら控えるように言われることも。“デジタルデトックス”という言葉が出回ってるけれど、アーユルヴェーダを受ければまさにそれができるということね。

スリランカ

日本語OKなアーユルヴェーダ施設もある

座る小百合さん

ちょっと気になることを聞いていい? アーユルヴェーダ専門医とのコンサルテーションのときは、何語で話すの?

石井基本的には英語だそうです。でも私もそんなに得意じゃないけど、どんな国でもなんとかなってるので怖がらなくて大丈夫ですよ(笑)。施設によっては通訳がつくこともあるので、不安な人は日本語が話せるスタッフがいる施設を探すといいです。

そう、スリランカには星の数ほどアーユルヴェーダ施設があるんだけど、基本的に英語やスリランカの公用語のシンハラ語やタミル語でのコミュニケーションになるんだとか。でも、中には日本人向けの施設や、通訳を置いてある施設もあるんですって。これは英語が苦手な人にはありがたい…!

日本語が使えるアーユルヴェーダ施設

シャンティランカ

© Sri Lanka International SHanhi Lanka Ayurveda Center

シャンティランカ
公式HP:https://shanthilanka.jimdo.com

石井ここは日本人専用と謳っていて、日本の事務局まであります。日本人はどうしても長い休みが取れなくて、滞在が短期間になりがちです。ここは事前にスカイプでのコンサルテーションを行えて、事前にお薬を処方してくれるそうです。国内にいるときから治療を始めることで、現地でのトリートメントの効果が飛躍的に上がると思います。

バーベリン

© Barberyn Ayurveda Resorts

バーべリン
公式HP:http://www.barberynresorts.com/japan/

石井ここも日本語HPがあり、日本語が話せるスタッフが常駐しているそうです。アジア・スパ誌で『スリランカで最高のアーユルヴェーダ治療を体験できる場所』に選ばれたこともあり、治療への評価も確かです。森に囲まれた施設と、ビーチに隣接した施設があって、好きな方を選ぶことができるのもいいですよね。

また、英語が堪能な人なら、かなり古典的なスタイルのアーユルヴェーダが体験できるウルポタや、近代的なホテルリゾートのヘリタンス・マハゲダラが人気なんですって。

スリランカへのアーユルヴェーダ旅、気になる予算は?

とにかく魅惑的なスリランカのアーユルヴェーダ旅行。
でも、お高いんでしょう…?

石井スリランカは島国なので、日本と同じで航空券がお高めです。でも今調べたら安いチケットで片道3万円台からあるので、時期にもよりますが6~8万程度で往復することも可能ですよ。

繁忙期の国内旅行とそんなに変わらないなんて、LCCの格安航空券さまさま!
ちなみに安い時期、高い時期ってあるの?

石井
やはり熱帯なので雨季と乾季があります。なので雨季になると気持ち安くなりますね。南・西部と北・東部で雨季の時期が違っていて、南・西部は4~6月、10~11月が雨季で、12~3月が乾季。北・東部は10~3月が雨季で、5~9月が乾季です。

スリランカの気候

つまり、7月8月9月のハイシーズンを避ければ、比較的安くチケットが手に入るということね。

石井アーユルヴェーダ施設の宿泊料は15000円~20000円程度ですね。2週間フルに滞在するとなると、だいたい2~30万円ほどかかると思います。

全体の予算でいうと、最低でも航空券+宿泊料で大体3~40万円程度かかる計算に。

決して安くないお値段だけど、単に飲み食いして太って帰ってくるだけの旅行より、異国の文化に触れて、美しい景色も堪能して、さらに心身ともに美しくなって帰ってこれることを考えると、ある意味お得なのかも!

お風呂

単なる一過性のマッサージではなく、じっくり時間をかけて自分本来の美しさを取り戻すアーユルヴェーダ。
旅慣れていない私には飛行機のチケットを取るところから難題だけど、日本の旅行会社が企画しているツアーもあるみたいだし、案外ハードルは低そう。いつか体験してみなくちゃ!

情報&写真提供:石井小百合 文:Lily-Jay編集部

石井 小百合

トラベルフォトグラファー・旅ガール 1987年生まれ、東京・浅草育ち。 21歳のときに友達にバックパッカーに誘われ、女の子3人でヨーロッパ7カ国を巡る1ヶ月の旅へ。このとき旅先で見た景色や出来事に刺激を受け、“同世代の人がもっと旅に出て、気持ちを豊かにして欲しい”と思い、 旅の記録を綴ったブログを始める。 2014年にサンクチュアリ出版より「太陽とハグするイビサ島ガイド」を出版。その2年後、同出版社より「GENIC TRIP in CORDOBA女子PHOTOBOOK!スペイン・コルドバ」を出版。 現在はフォトグラファーとしてマリオットグループのインスタアカウントを撮影する他、インスタグラマーとして、様々な企業からクリエイティブカメラマンのオファーを受け活動中。

関連記事