今月の特集記事ではマッチングアプリを使った婚活女性たちの話を紹介しました。それでは逆に、男性たちはどのような使い方をしているのでしょうか?『もっとモテたいあなたに 女はこんな男に惚れる』『女子会で教わる人生を変える恋愛講座』など男性向けのモテ本を多く出版している官能小説家の大泉りかさんに、男性側の本音を取材してもらいました。
大泉 りか

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大泉 りか

出会いのひとつの形として、すっかり定番になったマッチングアプリ。筆者の周りでも、婚活中の男女はもちろん、彼女・彼氏が欲しい人、そして「トキメキが欲しい」という既婚者まで(!!)、多くの人々がマッチングアプリを利用しています。

けれど問題は、これらの人々がすべて混在した状態にあること。結婚相手を探しているというのに、会ってから相手が既婚者であることが判明したり、恋人候補としてデートをしたのに、ホテルに誘われて断ったら、翌日から連絡不通になってしまった……といった事故に巻き込まれてしまう事例も、少なくありません。
というわけで今回は、マッチングアプリを利用している男性の本音と、婚活・恋活以外の目的でアプリに登録している下心男子の見抜き方をご紹介します。

マッチングアプリを利用する男子の本音

テーブルの上でスマートフォンを見る人

30代エンジニア Wさんの場合

――「恋人探しに利用しました」という都内に住むエンジニアの30代男性のWさん。数あるマッチングアプリの中から何を利用しましたか?

Wさん
Pairs、Tinder、 Poiboy。この3つを利用しました。が、この中で一番使いやすいのは、Pairsでしたね。なんといっても、ちゃんとした女性が多い。

――ちゃんとした女性とは、どういうことなのでしょうか。

Wさん
みんな、プロフィールがちゃんとしているんです。Tinderなんかは、ほぼプロフィールを書いてない人が多くって。でもPairsは、みんな顔もちゃんと載せているし。それに、月額料金(男性3480円~/月)を払うので、本気度が変わってきます。なので、彼女が出来るまでに、5~6人会いました。

――ほかのアプリはどうでした?

Wさん
Tinderは、前触れなしにやり取りが切れちゃったりするのが多かったですね。会うまで至ったのは2、3人だけです。付き合った人もいたけど、すぐに別れちゃいました。

――poiboyは女性主導が特徴ですよね。

Wさん
たまたまですけど、非アクティブな子が多くて、会うまで至りませんでした。ただ、メッセージは結構やりとりしたので、メル友探しならむしろいいかも。

――それでは、実際に会うことになった相手とは、何回くらいメッセージをやり取りしたのでしょうか。

Wさん
平均でいえば、10通から20通、一週間くらいはやりとりしたと思います。それで、ご飯を食べたり、お酒を飲んだり。お茶飲んで散歩したこともあります。相手の希望に合わせる形ですね。僕としては、飲みたいですけど(笑)。

――本気で恋人探しをするにあたり、掲載するプロフィールや画像など、気を付けたことってありますか?

Wさん
実際会った時にがっかりされるとツラいと思って。それこそ、髪の毛にワックスすらつけてない写真です。

――では逆に、女性のプロフィールで重視したところは?

Wさん
自立してるかどうかですね。まずはちゃんと働いてるかってところです。あとはおいおい、メッセージでやりとりしながら、相手を知っていく感じです。

――婚活や恋活でマッチングアプリを使うのならば、女子力の強さよりも、ひとりの人間として、しっかりしてるところを見せていったほうがいいということでしょうか。

Wさん
 僕はそっちのほうがいいですね!

――なるほど、本気恋活男子は、出会う女性の中身を、しっかりと重視しているのです。

ノートパソコンの前でスマートフォンを見る男性

40代既婚者 Rさんの場合

――もうおひと方、話を聞いたのは、都内に勤める40代男性、Rさん。実は既婚者です。

Rさん
僕が利用したのはTinderです。Pairsは、一応未婚者っていう前提があるので。既婚者でも登録できないわけじゃないけど、騙すのも嫌じゃないですか。揉めたくもないし。

――最低限のルールは守っているRさんですが、どんな感じで利用しているのでしょうか。

Rさん
とにかく、飲みに誘います。軽いノリで『暇だったら飲みに行こうよ』って。可愛いとかで、こっちの熱量が高い子だったら『おごるから』って言います。そこまで言えば、けっこう付き合ってくれますよね。そのためにマッチングする距離を半径5キロとか、近くに設定してあります。会えなかったら意味がないんで。

――けど、恋活や婚活を希望する女性からすると、40代というのは不利な条件ではないのでしょうか。

Rさん
うーん。そこは経済力のありそうな雰囲気でカバーです。プロフィール写真は、ちょっとセレブな雰囲気のレストランでワインを飲んでいる画像にして、大学名も載せてます。Tinderって『出身校を追加』っていう項目で、大学名を追加できるんですよ。高校名はダメで、大学名しか追加できない(笑)。

――いわゆる“高スぺ”をアピールすることが、マッチングを増やす戦略なんですね。

Rさん
もうひとつ、マッチングを増やす一番のテクニックとしては、とにかくすべて右にスワイプするんです。そうすれば、自分のことをLIKEしてくれた女性と繋がれるじゃないですか。いくら好みでも、繋がれなかったら意味がない。まずは繋がるところがスタート。例えプロフィール画像が載っていなくてもすべてLIKE。繋がった後なら、送ってくれることも多いですし。そういう人はだいたい、訳ありですけど。人妻とか……。

いかがでしょうか。ふたりの意見を聞いていると、なんとなく本気男性と、下心男性の利用の仕方の違いが見えてきたようにも思えます。というわけでお次はマッチングアプリを利用した経験のある女性たちに、このふたつの見分け方のコツを教えてもらいました。

下心しかない男性の見分け方

スマートフォンを触る女性

「すぐに会おうとする。無理な要求をしてくる」(30代、Pairs)
「すぐにLINE交換したいと言ってくるひと。やたら展開が早い」(40代、Pairs)
「会うまでが早い、真面目な人は1ヶ月ぐらいでもやりとりできる」(20代、Pairs;タップル)

下心男性のひとつの特徴としては「とにかく会いたがる」

とりあえず一度だけでも、セックスが出来ればいいと考えた場合には、あまり人となりを知る必要もなし、と考えれば納得です。

「ありきたりですが、最初からお酒の場に誘ってくる人、付き合ってもないのに、擬似恋人っぽいやりとりを求めてくる人は危ないなと思いました。女慣れしてなさそうな人が元々タイプなので、どうこうということはありませんでしたが……」(30代、Yahoo!パートナー)
「プロフィールにイチャイチャしたいって書いてある男」(20代、Tinder、Pairs、タップル)

いきなり男女の関係を匂わせる男性も要注意。かといって

「結婚願望を強く匂わせるプロフの人はほぼブラック」(30代、Pairs)

こんな意見もあるので、油断はできません。

「プロフ写真がなぜか裸の人。海外旅行写真がかっこつけすぎてる人。プロフ写真がDJやってるシーンの人。プロフがテンプレになってる人。プロフが短すぎる人。プロフに(笑)が多い人」(30代、tinder、Pairs、happn)

といったふうに、モテ属性を全面に出してアピールする男性も危険とのこと。

そうはいっても一方では、どうせ出会うのならば、「高スぺな男性がいい!」と望む本音もあったりしますよね。そこで、高スぺ男子の見分け方も尋ねてみました。

「プロフィールに高級車載せている」(10代、tinder)
「Pairsのプロフィールに書かれている学歴と年収。そして写真に旅先が多いとか、いいもの食べてるといった様子が現れているか」(30代、tinder、Pairs、happn)

やはり相手の持ち物やプロフィールから滲み出る豊かさがひとつのポイントとなるよう。けれども、ここは前出のRさんのように演出する男性も存在するのが、悩ましいところ。

「自撮りの写真ではない」(20代、tinder、omiai)。
「自撮りは、よく見せようと必死なところに、どことなく貧乏くささを感じてしまう」(30代、Tinder)。
「年収欄と出身大学を照らし合わせ、整合性がとれてるか確認」(30代、Pairs)
「年収と趣味が合ってるか」(30代、Pairs)

結論としては、複合的な様子で判断するのが良いようです。なんとなく違和感を感じたら要注意ですね。

先日、フェイスブックで結婚の報告をしていた女友達にお祝いの連絡をしたところ、「出会いはマッチングアプリだった」と明かしてくれました。マッチングアプリは、婚活・恋活する上で外せないツールなのです。だからこそ、「もうマッチングアプリなんて、コリゴリ」となるような悪い男性には、捕まらないようにしたいもの。その手助けになると幸いです。

大泉 りか

ライトノベルや官能を執筆するほか、セックスと女の生き方や、男性向けの「モテ」をレクチャーするコラムを多く手掛ける。新刊は『女子会で教わる人生を変える恋愛講座』(大和書房)。著書多数。趣味は映画、外食、海外旅行。愛犬と暮らして14年目の犬飼い。

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