テレビのリモコンを動かす女性
年末に向けて街中に浮かれた空気が漂う時期ですが、特に若い女性にとって冬は人恋しくなったり「私の人生、これでいいのかなぁ?」と迷ったり、気持ちが内側に向きがちな時期でもあります。そんな迷える女性にぴったりの“元気をもらえる”ドラマをサブカルライター・ミクニシオリさんが紹介します。お休みの間にぜひ観てね!
ミクニ シオリ

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ミクニ シオリ

美容に恋愛、仕事に婚活…女子の努力事項は数尽きることがなく、気疲れしてしまうこともありますよね。優先順位を芯を持って決め続けることって意外と難しくって。

「仕事はがんばりたいけど…そろそろ婚活しないとダメ?」
「恋愛が全然うまくいかないのは、自分磨きができていないから?飲み会よりダイエットを優先するべき?」

などなど。迷ったりブレたりすることもたくさんあるし、その度に悩み、悲しくなってしまうこともありますが…ミクニはそんな風に心折れてしまった時、尊敬できる「素敵で」「かっこいい」女性が登場する映画やドラマを見ることにしています。

努力を続けられる女性、女だてらのキャリアウーマン…自分と環境や年齢の近い魅力的な登場人物を目にすると、「来週もがんばろう」、そんな元気が湧いてくるような気がします。

今回はそんな、様々な分野の「かっこいい女」が登場する映画・ドラマを紹介していきます。文学部卒のサブカルライターが、ストーリーから面白い作品を厳選しました。

地味なフリーター処女が、ボクシングで「自分を変える」逆転劇『百円の恋』

http://100yen-koi.jp

現在NHKの連続ドラマにも出演中の女優、安藤サクラが演じる主人公の強烈なキャラクターが心に残る『百円の恋』。ミクニも大好きな映画です。

主人公は高卒フリーターの32歳、地味主人公「一子」。

ほとんど恋愛したことない処女の一子が、ボクサーとの出会いから毎日をサバイブしながら恋愛とボクシングに目覚めていく人間ドラマ。32歳で初めて実家を出て、100円ショップで深夜労働を始め、ボクサーと出会い、恋をします。

初めてのセックス相手だったボクサーに憧れ、自分もボクシングを始めた一子ですが、これまでの怠惰な生活で出来上がっただらしない体で、最初は苦戦します。しかし、ボクサーにあっけなくフラレてしまった一子は、反骨精神からボクシングに没頭。

みるみるうちに変わっていく体型と、暗かった一子がだんだん明るくなっていく様子に胸が打たれます。

さえない日々に葛藤し、「自分を変えたい」と努力した一子の成長には、「また明日もがんばろう」と思わせられます。

同時に、その他の登場人物のあまりのどうしようもなさに、「自分はまだマシなのかもしれない」という背中も押されます。最後に流れるクリープハイプの主題歌「百円の恋」に、涙してしまうこと間違いなしです。

広告代理店勤務の女性が恋と仕事で葛藤するリアルOLドラマ『サプリ』


漫画家・おかざき真里さん原作の『サプリ』。おかざき先生自身、広告代理店での勤務経験から綴られた、忙しすぎるキャリアウーマンが仕事と恋愛に奮闘するドラマです。

https://www.fujitv.co.jp/b_hp/suppli/

忙しさで見逃してしまいがちな心のモヤモヤを、全部言語化・明瞭化してくれるスッキリさがあります。そのくらい、主人公含む登場人物の女性たちはリアリティがあり、「分かる!私もそれで悩んでた!」という共感が尽きません。

がむしゃらに仕事し続け、自分の細かい感情の変化にずっと「見ないふり」してきた、広告代理店営業の主人公ミナミ。

長年付き合った彼氏に急にフラれ、自分を見つめなおすことになったミナミは、新しい恋をするも、また「仕事が忙しいから」と現実から逃げてしまいます。この「仕事か恋愛か」という葛藤や、「恋愛は仕事で忘れる」という心の動きが、忙しく働く女子なら共感の嵐が生まれること間違いナシです。

ミナミは少しずつ自分のダメなところ、弱いところと向き合うようになっていきますが、そう簡単に現実は変わらない。そんなところまで、視聴者である私たちの生きる日常に近く、あなた自身も自分を見つめ直すきっかけになると思います。

最期まで家族のために生き抜いた「強い母」に胸打たれる『湯を沸かすほどの熱い愛』

宮沢りえ主演の本作は、家族を支える「強い母」が難病にかかってしまうヒューマンドラマ。最後の最後まで「誰かのために」努力する母、双葉に涙が出ない人はいないと思います。

http://atsui-ai.com

旦那が出ていった一家を女手一つで支えていた母・双葉。ある日突然ガンが発覚し、「余命わずか数ヶ月」であるという宣告を受けます。その日から双葉は、「死ぬまでにやること」を決め、実行していきます。

「家出した旦那を連れ戻して、家業の銭湯を復活させること」
「気が優しすぎる娘を独り立ちさせること」
「娘をある人に会わせること」

日に日に弱っていく体。双葉はそんな辛さを全く家族に見せず、笑顔と優しさ、時に厳しさで周りを和ませてしまいます。それでも着実に痛みを増す病と闘う姿に胸を打たれます。

「無償の愛」とはこのことだな、と考えさせられます。誰に対しても「相手のため」を思って行動できる母に、尊敬の念を抱かざるを得ません。

忙しい日々を送っていると、「愛されたい」と自分が愛情をもらうことばかりを欲してしまいがちですが、この映画を見ていると「自分はこんなに大きな愛が持てるだろうか?」と思わざるを得ません。

与えた愛は、必ず帰ってくる。強すぎる母の太く短い人生を見ていると、「家族を持つということ」についても深く考えさせられます。

共感するならやっぱり邦画!だけど、洋画の女性も強く美しい

自分の意識をあげるためには、主人公や登場人物の年齢や環境が自分と近いものを選んだ方が、共感度が高く考えることが多そう。
ですが、洋画の外国人女性たちにも、魅力的で意識の上がる強い女性たちはたくさん出てきます。

歌手を夢見るヒロインが、バカにされても諦めない粘り強さで夢を掴んでいくサクセスストーリー『バーレスク』や、舞い込んできた棚ぼたなチャンスで自己プロデュースを成功させる『プリティ・ウーマン』など。迷いのない芯の強さに圧倒されたいなら、力強い女性の登場する洋画を見てみるのもいいですね。

自分の気持ちと向き合いたいなら邦画。元気を分けてもらいたいなら洋画、と使い分けてみてください。

ミクニ シオリ

フリーライター、コラムニスト。学生時代からフェミニズム、ジェンダーなどに興味を持ち、エロと恋愛を科学する恋愛ライターになった。小悪魔ageha、日刊SPA!などで恋愛、モテ、セックスなどを中心に執筆中。 こじれ女性のために「どうしたらいいかが分かる」をモットーにHOW TO記事を書いています。仕事でマッチングアプリを30個ほど使いこなしたネット恋愛マスター。自分が一番こじれてます。 2017年はヤリチンにインタビューしすぎて「ヤリチン地雷男」と「クソな男とヤラないためのHOW TO」に詳しくなりました。 体当たりな取材が得意です。みなさんの気になること、全部調べてレポします。

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