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今の彼や仕事を手放せない…「執着すること」で失うものは?

女性の生き方
この先続けても何もいいことがないのに、仕事が辞められない、恋人と別れられない。それは、ほんのちょっと踏み切る勇気、手放す勇気がなかっただけで誰にでも起こる現象です。さて、こんな風に仕事や恋人に対してズルズルと執着し続けた結果、私たちが得るもの、失うものはなんでしょうか?

「今の彼に違和感がある。でも別れるほどのことかな…?」
「今の仕事に不満がある。でも辞めるほどのことかな?」

彼や仕事に対して違和感はあるのに、手放す勇気が出ない。
手放したところで、次あるという確証もない。こんな悩みを持つ女性は多いものです。

しかし、どちらを選んでも後悔ゼロということはなく、何かしら後悔はするものです。執着し続けた結果、待ってるものとは一体何でしょうか?筆者の友人の2つのエピソードからご紹介します。

合わない仕事で「楽しみや好きなこと」を忘れたAさんの話

Aさんは大手金融機関の営業職でした。実は「金融にはあまり興味がもてなく、仕事に前向きになれません。実際に働いてみて、自分には営業が向いていないことも分かりました」といいます。

同期は楽しそうにお客様と話しますが、Aさんは押しも弱く遠慮しがち。自分がどう努力しても、同期のようにはなれないと分かりました。

ノルマもきつく、できるならば辞めたいのですが「福利厚生がいいんです。それに土日休みだし、有給も、産休や育休もとりやすい環境。これ以上の環境の会社に転職できる気はせず、辞める勇気が出ません」とのこと。

その後も仕事を続けたAさんですが、「楽しむことを忘れた」といいます。休日は何をしても仕事のことばかり考え、何を食べても美味しくなく、好きだったオシャレも適当に。「営業ができない自分に自信も持てなくて、何をしても楽しくないんです。肌荒れや便秘もしていました」といいます。

仕事は生活の一部のはずですが、仕事に全てのみこまれ、「楽しいという感情や自分の好きなもの」を手放すことになってしまいました。

そんなAさんも、結婚を機に退職。出産後、育児が落ち着いてからパートに出始めました。

「今の仕事は楽しいです。パートですが、『自分に合っているってこういうことなんだ』とはじめて分かりました。今思えば、20代の一番何でもできる時期に、なぜ1つの会社にあそこまで執着していたのか? 不思議です。転職すればよかったのに」と振り返ります。

30代から見れば、20代は何でもできる年齢。世の中には様々な職種も業種もあるのに、手放す勇気の出ないときは、不思議と「自分にできることは他に何もない」と思い込んでしまいます。長い目で見て20代のうちに転職し、自分に合ったものを見つけておく方がよかったでしょう。

「この彼を逃したら次がない」と思い込んでいたBさんの話

「『手放した後に次がある』と思えなかった。そこまで自分を信じることができなかったし、自信もなかった」というBさん。違和感を感じていた彼と、「別れたとしても出会いがないから、次はない」と思い込み、付き合い続けていました。

しかし小さな違和感がやがて大きくなり、彼の態度が横柄に。対等な関係というよりは、Bさんのことを見下すような発言が目立つようになります。

「渦中にいるときは、友達に『おかいし』と指摘されても、『自分も悪いのかも』と思ってしまうんですね。『私が直せばいいんだし』と。それで付き合い続けていたのですが、なんだか常に落ち込んでいて。見下されていると、自分で自分のことを大切にしなくなってしまうんです。彼の機嫌を伺いながら付き合う状態でした。

『それってモラハラじゃない?』と指摘され、自分でも調べるようになり、別れを決意しました」。彼と別れ、悩んでいた吹き出物が治り、自分の本音に気付いたそう。

「自分を見失っていましたね。それからは、自分を大切にするようにしています。そもそも『手放せない』と思う時点で、自然じゃなかった。自然な状態なら、ただ一緒にいたいだけじゃないですか?『手放す・手放さない』って考える時点で不自然でした」。

執着することで自分を見失う

執着にも色々ありますが、既に「執着」となっている時点で、不自然な状態。不自然だと分かっても執着することは、自分を見失うことにもなります。

また執着する時点で客観的な視点も欠けがちなので、「長い目で見る」「周囲に意見を聞く」ことも大切でしょう。そして「自分の気持ちを大切にする勇気」が、執着を手放すためには一番大切とも言えそうです。

宮野茉莉子

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東京女子大学哲学科を卒業後、証券会社で営業を経験。2011年よりフリーライターへ。 大学時代に学んだ哲学にハマり、哲学を交えた記事を執筆。悩んだら哲学本を開...

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